抑え不安のド軍、元守護神に見切り? 9億円のジレンマ…来季も戦力の目途立たず

今季は僅か7試合→TJ手術で来季も大半を欠場か
元守護神が放出される可能性が浮上した。ドジャースで昨季までクローザーを務めたエバン・フィリップス投手について、21日午後7時(日本時間22日10時)の期限までにノンテンダーとなる可能性を地元メディアが報じている。
フィリップスは2021年途中にレイズからドジャースに加入。2023年に24セーブ、2024年には18セーブをマークした。だが今季は怪我の影響で開幕から出遅れ、7試合に登板したのみで5月に再び負傷者リスト(IL)入り。そのまま右肘のトミー・ジョン手術を受け、来季も大半の欠場が予想されている。
ドジャース専門メディア「ドジャース・ビート」は20日(同21日)までにドジャースのノンテンダー候補を予想。フィリップスも候補に上がった。「試合に出場すれば、フィリップスはドジャースの中継ぎで最も信頼されている投手の1人だ」としつつ、来季オフにFAとなること、ブラスダー・グラテロル投手、ブロック・スチュワート投手、ニック・フラッソ投手ら中継ぎの復帰が見込まれることから「リハビリ中のフィリップスを見限るかもしれない」と予想した。
フィリップスの年俸調停額は610万ドル(約9億6000万円)。とはいえ、ドジャースは今季、チーム最多の23セーブを挙げたタナー・スコット投手が10度のセーブ失敗を喫するなど不安定だった。ポストシーズンで抑えを務めた佐々木朗希投手も来季は先発に戻る構想となっている。元守護神がノンテンダーとなれば、チームの弱点であるブルペンの不安がさらに高まる懸念がある。
(Full-Count編集部)