世界一から2年…“半壊”したレンジャーズ 257億円男、元巨人助っ人とも“決別”

2023年に世界一も…2年連続で地区3位
メジャーの“スピード感”を物語るストーブリーグとなった。レンジャーズは24日(日本時間25日)、大型二塁手のマーカス・セミエン内野手を放出し、メッツからブランドン・ニモ外野手と金銭を獲得した。このオフは他にも主力を手放しており、「解体するのか」「ほんの2年前の世界一から更にセミエンまで抜けてしまうとは」とファンも驚きを隠せない。
セミエンはメジャー屈指の大型二塁手として活躍し、ブルージェイズ時代の2021年には45本塁打、102打点を記録し、大谷翔平投手(当時エンゼルス)と本塁打王争いを演じた。同年オフに7年1億7500万ドル(約274億円)でレンジャーズに移籍。2023年には29本塁打、100打点の活躍で球団初のワールドシリーズ制覇に貢献した。
もっとも、レンジャーズが手放したのはセミエンだけではない。22日(同23日)には計4選手をノンテンダーした。その一人は元巨人助っ人のアドリス・ガルシア外野手。2021年に149試合で31本塁打、2023年には大谷に次いでリーグ2位となる39本塁打を放ち、同年のポストシーズンでは計8本塁打、打率.323、OPS1.108と大暴れした。他にも、2023年に「オールMLB」のセカンドチームに入り、オールスター&ゴールドグラブにも選ばれたジョナ・ハイム捕手もノンテンダーFAとなっている。
2023年ワールドシリーズ第1戦のスタメンを見ると、1番のセミエン、4番のガルシア、6番のハイムがこのオフに退団。ナサニエル・ロウ内野手は2024年オフにトレードされ、好守のレオディ・タベラスは今年6月にDFAとなった。また、チームの顔、コーリー・シーガー内野手にもトレードの可能性が報じられており、世界一メンバーの半分以上がいなくなっている。
わずか2年で様変わりする陣容に「レンジャーズの23年世界一メンバーどんどんおらんくなってくやん」「どうなってるんだ」「移籍が多いメジャーといってもこれは……」とファンも注目している。レンジャーズは2年連続地区3位にとどまり、果たして来季はどんな立ち位置でシーズンを戦うだろうか。