ロッテ・西川史礁が新人王 激戦のパを制する…胸を張る97票「最後まで誰になるか」

最優秀新人賞を獲得したロッテ・西川史礁【写真:小林靖】
最優秀新人賞を獲得したロッテ・西川史礁【写真:小林靖】

夏場以降から復調し打率.281、3本塁打、37打点

「NPB AWARDS 2025 supported by リポビタンD」が26日、東京都内で開催され、ロッテ・西川史礁外野手がパ・リーグの最優秀新人賞を受賞した。球団としては2014年の石川歩投手以来、野手では1997年の小坂誠氏以来の受賞となった。有効投票総数229票のうち97票を集めた。

 喜びの会見では「素直に嬉しい気持ちでいっぱいですし、これまで支えてくださった様々な人たちがいなければ、こういうこのタイトルを取ることができなかったと思うので、すごい感謝の気持ちでいっぱいです」と思いを述べた。

 昨年のドラフトで青学大から1位指名で入団。3・4月は月間打率.156、5月は同.129と苦しんだが、6月に同.441と一気に調子を上げると、7、8月も3割超え。レギュラーシーズン最終戦で規定打席に到達し、最終的には打率.281、3本塁打、37打点まで数字を上げた。技術だけではなく、適応能力の高さ、メンタルの強さも証明した。

「やっぱり最初は苦しいことが多くて。ちょっと野球をするのが嫌なくらい本当に追い込まれていたんですけど、それを経験できたことによって、これからの野球人生につながってくると思いますし、終わってみれば素晴らしい新人王というタイトルを取ることができたので、振り返ってみるといい1年間だったなと思います」

“激戦”のパ・リーグを制した。高卒4年目の日本ハム・達孝太投手は16試合に先発し、8勝2敗、防御率2.09で2位の55票。3位は45票だった楽天の宗山塁内野手で122試合に出場し打率.260、3本塁打、27打点。パ・リーグの遊撃手部門でベストナインにも選出された。

 そのほかにも、西武の山田陽翔投手は49試合で防御率2.08&17ホールド、1年目の西武・渡部聖弥外野手が109試合に出場し打率.259、12本塁打、43打点を残した。

「そうですね。それは自信になりますし、本当に最後まで誰になるかわからなかったので、その中で自分がそのタイトルを取ることができて、本当に嬉しい気持ちでいっぱいです」。侍ジャパンにも選出された逸材は誇らしげに語った。

(湯浅大 / Dai Yuasa)

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