「大谷が登場」したのに…足枷になった383億円男 引退報道でぶり返されたエ軍の悲劇

大谷在籍時はレンドン、トラウトの怪我が続いた
11年連続でプレーオフ進出を逃しているエンゼルスについてビッグニュースが報じられた。チームが7年2億4500万ドル(約383億2500万円)の大型契約を来年で終えるアンソニー・レンドン内野手との契約をバイアウト(途中で契約を解除し解約金を選手へ支払う仕組み)し、レンドンは引退する見込みだと26日(日本時間27日)に「ESPN」が伝えた。
かつては大谷翔平投手も在籍し、MVP3度のマイク・トラウト外野手、そしてレンドンと大物3人の共演で上位を目指すはずだった……。しかし、トラウトは大谷が大活躍し始めた2021年以降、100試合以上に出場したのは2022年のみ。レンドンは移籍1年目(短縮シーズンの2020年)こそOPS.915の活躍を見せたが、以降は1年間満足にプレーすることなく、毎年50試合前後の出場にとどまった。
「ESPN」は記事の中でレンドンについて「とどめの一撃は、2025年2月にやって来た。エンゼルスが春季キャンプ開始時に、レンドンが股関節の手術を受けてシーズンを欠場することになると発表したのだ」と今季は1試合にも出場しなかったことを指摘した。
“史上最悪”とも呼ばれる契約を生み出してしまったエンゼルスについては「二刀流の逸材としてショウヘイ・オオタニが登場したにもかかわらず、チーム内でも最高額のこの2人が出場できなかったことは、ロースター全体における層の欠如と相まって、エンゼルスの衰退を加速させるだけだった」と伝えた。
レンドンは来季年俸3800万ドル(約59億4400万円)の見込みだが、バイアウト金額の一部を後払いにすれば、今オフエンゼルスが補強に使うことが出来る金額に余裕はできる。ザック・ネト内野手やローガン・オハッピー捕手、ジョー・アデル内野手ら若手が存在感を見せつつあるエンゼルス。失敗を経て、生まれ変わることはできるか。
(Full-Count編集部)