山本由伸に“懐疑心”「どこまでもつか…」 キケが本音…ド軍のロッカーは「楽に入れない」

E・ヘルナンデスが語る山本由伸「うちのロッカールームには威圧感がかなりある」
ドジャース・山本由伸投手の凄さはどこにあるのか。チームメートのエンリケ・ヘルナンデス内野手はレッドソックスで同僚だったアダム・オッタビーノ氏のYouTube番組に出演。ワールドシリーズMVPに輝いた右腕について、2024年の移籍当初は懐疑心を抱いていたことも告白した。
「MLBで1球も投げていないのに3億2500万ドルで契約したことには多くの批判があった。みんな彼があの時どれだけ若かったかを忘れてしまう。確か24歳とかでこっちに来たんだ。24歳は球界ではそんなに高齢ではない。球界ではとても若い。24歳の時はまだ粗削りなこともある。あまり話題にされないのは、うちのチームのロッカールームには威圧感がかなりあるかもしれないことだ」
ドジャースには3度のサイ・ヤング賞クレイトン・カーショーをはじめ、ムーキー・ベッツ、フレディ・フリーマン……。同じ日本人に大谷翔平がいたが、スーパースターばかりだ。
「たぶん、あのチームでオールスターに選ばれてないのってオレとミギー・ロー(ロハス)だけじゃないか。26人の中で。狂気の沙汰だよ。楽に入って来られるロッカーではない。特に24歳で新しいところに来る場合は。日本に行けば分かる。生活が違うし、言葉の壁もある。言葉の壁の影響をみんな軽視しがちだ」
異国の地で高年俸のプレッシャー。山本はNPB時代に築いてきた独自のルーティンをこなした。
「『自分には自分のルーティンがある。どう思ってくれても構わない』という感じだった。彼のルーティンはかなり他とは違う。2年後のワールドシリーズでも変わらず、自分のやり方でやった。仕事の一貫性、仕事をしているときの集中力の高さは常軌を逸している」
ドジャースには米国人だけでなく、中南米系の選手も多く在籍する。練習する環境も違う。
「ウエートルームでは毎日音楽が大音量でかかっていて、日々違うジャンルの曲だ。先発投手が曲を選ぶことができる。言葉が分からないと、音楽は音にしか聞こえない。とても大きな音が耳をつんざく。そんな中でこの男は様々なバランス運動をしていて、ストローで呼吸したり。正気とは思えない。僕みたいなヤツが後ろから笑わせようとしている中でやってるんだ。なのに彼は崩れない」
身長178センチ、体重79キロとメジャーリーガーの中では小柄だ。
「最初に見た時、あの体格でウエートトレーニングをしないなんて、どれだけ持つか分からないと思った。でも、やってのけた。それに、この男のキャッチボールほど感心することはないよ」
昨年のポストシーズンで打ち込まれた際には翌日にカフェに誘い出すなど、山本にとってキケは良き理解者となっている。
(Full-Count編集部)