イチロー氏が憂う“日本の未来” 「モンスター化」する母親…「誰も教員にならない」

「イチ問一答」に出演…「教育って、当たり前だけど一番大事なこと」
マリナーズで会長付特別補佐兼インストラクターを務めるイチロー氏が27日、インスタライブ「悩める大人の相談ライブ『イチ問一答』」に出演。俳優のディーン・フジオカさんと共演した。教員からのお悩み相談のコーナーでは、「教員の方々、ほんとに大変です」と労う場面があった。
「イチ問一答」は、仕事・転職・独立、恋愛・結婚・離婚、人間関係など、皆さまから寄せられた「大人な悩み事」に対して、イチロー氏ならではの哲学で生回答するお悩み相談ライブ。3年目の教員から寄せられたのは、「120%の力で頑張っているものの、歴の長い先生からは厳しく指摘され、生徒からは若いからとなめられている。どうしたら楽になれるか」との質問だった。
イチロー氏は少考しながら、「教員の方々、悲鳴を上げてます。いろんな学校に訪問してお話を伺うんですけど、教員の方々、本当に大変です」と話し始めた。「生徒たちそれぞれ個性があって、それぞれの両親がいらっしゃって。以前は、例えば野球部で言うと、お父さんが熱心だった。現代はモンスター化したお母さんがなかなか多いみたいですよ。お母さん出てくるんで、その対応で苦しんでます。愛情ゆえだと思うんですけど」と、言葉を選びながら教員の方々に同情した。
続けて「教育って、当たり前だけど一番大事なことだと思うんですよね。未来を作ることじゃないですか。でも、それができないんですよ。だって生徒の方が強いから、教員の方が立場弱いから。言わなきゃいけないのに言えない。萎縮していく。だから問題は、教員になりたいっていう人出てこないことなんですよね」と指摘した。
イチロー氏は教員と同様に、ビデオ判定等に伴って野球界でも審判の権威が失われつつあることにも嘆いた。選手たちからリスペクトが消え、「審判になりたい人いないですよ。どんな職業もやっぱり自分の子どもが誇れるものであってほしいし、いろんな人がこうなりたいって。それが崩れていってるのが恐ろしい」とした。
(Full-Count編集部)