異業種→プロ野球に関わる仕事へ スポーツ転職フェアが開催…17企業が出展

「パ・リーグ スポーツ転職フェア2025 秋 by doda」が開催された【画像:PLM】
「パ・リーグ スポーツ転職フェア2025 秋 by doda」が開催された【画像:PLM】

競技を超えて企業が出展…さまざまな角度から見る“スポーツ業界

 毎年恒例のスポーツ業界の合同転職イベント「パ・リーグ スポーツ転職フェア2025 秋 by doda」が、2025年11月5日、6日の2日間にかけて、オンラインで開催された。

 同イベントはパ・リーグ6球団をはじめ、スポーツ関連企業が一堂に会する、中途採用イベント。2018年から毎年開催され、今回で11回目の開催。毎回多数の内定実績を誇り、本イベントから約100名の方がスポーツ業界に採用され、転職を実現している。

 2025年7月に開催した夏の転職フェアをきっかけに入社が決まった方は、スポーツ関連企業で新たなキャリアをスタートさせている。

 今回は下記17企業が出展し、52求人が集まった。2025年夏の転職フェアよりも求人数が増え、より幅広いスポーツビジネスの職種で求人が出ている。本イベントは、プロ野球球団だけでなく、バスケットボールやゴルフなど、競技を超えてさまざまな企業が出展していることが特徴。

 企業説明会では会社概要をはじめ、今回の募集職種について話し、最後は参加者からの質問に返答。トークセッションでは、スポーツビジネスへの知見を広げることができる。

・株式会社ファイターズ スポーツ&エンターテイメント
・株式会社楽天野球団
・株式会社西武ライオンズ
・株式会社千葉ロッテマリーンズ
・オリックス野球クラブ株式会社
・福岡ソフトバンクホークス株式会社
・パシフィックリーグマーケティング株式会社
・シーホース三河株式会社
・株式会社アコーディア・ゴルフ
・株式会社本間ゴルフ
・クロススポーツマーケティング株式会社
・株式会社ユーフォリア
・株式会社ventus
・株式会社アルペン
・株式会社ルーツ・スポーツ・ジャパン
・ファナティクス・ジャパン合同会社
・ぴあ株式会社

PLMの説明会で説明したこと

 パシフィックリーグマーケティング株式会社(以下、PLM)の企業説明会では、コーポレートビジネス統括本部 パートナーシップ営業部 キャリア開発グループの藤井頼子さんが登壇。パ・リーグ6球団の共同出資で設立されたPLMのビジョンとミッション、ビジネスや組織図に加え、2025年に移転した新オフィスを紹介した。

 PLMは球団と違った領域でビジネスを行っており、「6球団で一緒にやった方が良いこと。1球団では出来ないこと」という考えが軸にある。

 今回は「企画営業職」の概要、仕事内容について、コーポレートビジネス統括本部 パートナーシップ営業部 部長・貴志友亮さんが説明しました。「企画営業職」を「リーグスポンサーセールス」、「コンテンツセールス」、「ライセンス営業」の3つに分け、実際の事例を元に詳しく解説。PLM営業職の仕事について、“特殊な業界”と前置きしたうえで、求められる要素をこのように語った。

「まずは貪欲に吸収しようとする力、お客さまのニーズを言語化する力が必要になります。また、ステークホルダーが非常に多い仕事になりますので、相手の状況・背景を理解する想像力、バランス感覚や調整力、そして忘れてはならないのが、球団のアセットをつなぎ合わせて新たな価値を生み出す発想力です」

 質疑応答で出張頻度について問われると、「営業部では、シーズン開幕やポストシーズンは出張頻度が高くなるケースがあり、多い月では3日4日、ないしは1週間以上出張することもあります」と回答。また、若いメンバーに求めることについての質問には、「ありきたりかもしれないですが、チャレンジ精神だったり、発想力、行動力」と説明した。

 ほかにも、営業部や経営企画部のメンバー構成、入社時期のイメージをはじめ、応募条件についてなど、選考に関する質問が多く飛び交った。入社後の動きやPLMの環境をイメージしやすい時間に。最後に貴志さんは「実際に選考を受けないとわからないところもあると思いますので、奮ってご応募いただければと思います」と締めた。

座談会の様子を紹介

 本イベントでは企業説明会のほか、スペシャルコンテンツも開催されています。実際にスポーツ業界への転職を経験した方の話を聞いたり、転職のノウハウや、ヒントを得ることができる。

 今回は11月5日に開催された「ホンネトーク~転職者座談会~」の模様をご紹介。パーソルキャリア株式会社・小松剛さんが司会を務め、株式会社千葉ロッテマリーンズ・小松健太さん、パシフィックリーグマーケティング株式会社・西田昇平さんをゲストに迎えて行われました。司会の小松剛さんは、広島東洋カープで投手としてプレーされていた元プロ野球選手。選手引退後は球団職員として勤務され、小松さんの球団での経験を含めて、トークが展開された。

 小松健太さんと西田さんは偶然にも同じ大学の同じ学部の出身。小松さんは大学卒業後に公立の小学校で5年間務めたのち、税理士事務所で5年間勤務、2024年4月から千葉ロッテマリーンズの経理として働いている。

 一方の西田さんは、化学繊維メーカーのヘルスケア事業部で医薬情報担当者(MR)を5年半経験。その後社内のFA制度を利用して新規事業の立ち上げに参加し、営業以外にもマーケティングや法務など、さまざまな業務を経験してPLMへ転職した。

 小松健太さんが千葉ロッテに入社したきっかけは、税理士事務所で担当していたお客さまへの憧れから。経理の方が社長と積極的にコミュニケーションを取り、能動的に動いている姿が輝いて見えたと語る。そこから会社内部で会計や税務の知識を生かして働きたいと考えるようになり、大学時代から住み続けている千葉県で転職先を探し始めた。そんなタイミングで千葉ロッテが求人を出しており、意を決して応募したという。

 化学繊維メーカーからPLMに転職した西田さん。実は大学時代にスポーツビジネスを勉強。学生時代にサッカーをやっていたこともあり、Jリーグのクラブチームでスポンサー営業のインターンシップとして活動した経験も。いつかはスポーツ業界で働きたいという思いを持っていたなか、30代のキャリアを考えたタイミングで、スポーツ業界への転職を決意した。

 そんな経歴を持つ二人が、転職活動のエピソードや、実際に転職して感じるスポーツ業界のやりがいなど、興味深い現場の声を約45分にわたって届けた。最後に、スポーツ業界への転職を考えている方に向け、メッセージを送った。

「プロ野球球団は本当にやりがいがあって、日々充実してるなと感じることも多いです。裏方ではありますが、本当に転職して良かったと思えることがたくさんあります。スポーツ業界への転職を目指している方は、勇気を持って踏み込んでいただければ」と充実感が伝わる一言。

 PLMの西田さんは、「私自身、スポーツ業界未経験で転職してきましたし、実際に入ってみると、この業界にはさまざまなバックグラウンドをお持ちの方がいらっしゃると感じています。今視聴いただいてるみなさまも、唯一無二のバックグラウンドをお持ちだと思いますので、スポーツ業界との接点をすり合わせて、最後は自信を持って飛び込んでいただきたいと思います」とエールを送った。

 パーソルキャリアの小松剛さんは、「西田さんがおっしゃったように、バックグラウンドは唯一無二。人それぞれで、良いところも悪いところもあります。そこを言語化して転職活動をしていくことで、お二人のように『これはやりたい』、『この業界に行きたい』といったところを軸に考えると、良い転職ができると感じています」と締めた。

 ほかにも、スペシャルコンテンツとして、企業選びや書類作成、面接に活かせる自己分析の方法をお伝えする「転職ノウハウセミナー」をお届け。また、PLM執行役員の園部健二氏がパ・リーグ6球団のビジネスの取り組み事例を紹介する「パ・リーグではたらく! プロ野球ビジネスの裏側から考える転職のヒント」も開催された。

 実際にスポーツビジネスの最先端で活躍している人材の話を聞き、現場の情報を得ることで転職活動に生かすことができる「パ・リーグ スポーツ転職フェア」。スポーツを仕事にしたい方は、求人募集中の企業にアプローチしてみてはいかがだろうか。

▼パ・リーグ スポーツ転職フェア2025 秋 by doda
企業説明会動画:https://onground.doda.jp/event/jobfair2025aw#index_P3ewFvdp
出展企業求人:https://doda.jp/pickupjob/sportlight/
イベント特設ページ:https://onground.doda.jp/event/jobfair2025aw
パシフィックリーグマーケティング株式会社が運営するスポーツ業界特化型転職エージェント「PLMキャリア」はこちら

(「パ・リーグ インサイト」東海林諒平)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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