バント失敗に泣く今年の巨人 首位決戦で2度ミス、今季を象徴する試合に

ヤクルトとの直接対決で寺内が…原監督は「みんなでカバーしなくてはいけなかった」

 終盤になり、5連勝するなど最後の意地を見せてきた巨人。27日の試合前までは首位ヤクルトに1ゲーム差までに迫り、逆転優勝へ望みをつないでいた。しかし、巨人1勝で迎えたヤクルトとの直接対決2連戦で勝負を分けたのは、バント失敗だった。

 1-2の7回。長野、亀井のヒットで無死一、二塁の同点のチャンス。原監督は岡本に代えて、寺内を送ったが、スリーバント失敗に倒れた。代打の堂上、アンダーソンも倒れ、無得点。9回も無死一塁の場面でバントを試みた寺内だったが、今度は打球を殺しすぎて、捕手が捕球。二塁へ送球し、アウトになった。2度の失敗は痛かった。

 試合後、寺内は打者を送れなかった責任を感じ、マシンを相手に何百球とバント練習をした。確かに敗因のひとつではあった。しかし、寺内だけを責めることはできない。

 9月19日に1軍昇格後、難しいとされる代打でのバントを決めるなど、犠打は2つ記録。サヨナラタイムリーも放ち、5連勝に大きく貢献してきた。原監督も「みんなでカバーをしなくてはいけなかった」と寺内の失敗については言及しなかった。

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