MLB未経験も…韓国16勝→15億円超の契約 28歳右腕が掴んだ異例の“大出世”、米報道

アストロズとの契約に合意したライアン・ワイス【写真:アフロ】
アストロズとの契約に合意したライアン・ワイス【写真:アフロ】

韓国球界では2年間で21勝10敗、防御率3.16

 韓国球界でつかんだ成功から、逆輸入で大躍進となるだろうか。韓国で今季16勝を挙げた米国人右腕が、メジャー未経験にも関わらずアストロズとのメジャー契約に合意したと、2日(日本時間3日)に複数の米国メディアが報じた。2年間で1000万ドル(約15億5900万円)を手にするとの見立てもある。

 28歳のライアン・ワイス投手は、マイナーの6年間で17勝14敗(2020年はコロナ禍により開催中止)、防御率4.88と平凡な成績で、メジャー経験はない。2023年は台湾球界でプレーし、2024年からは韓国のハンファで先発を務めた。昨年は5勝5敗、防御率3.73だったが、今季は16勝5敗、防御率2.87、207奪三振と躍進を遂げた。

 MLB公式のアストロズ番を務めるブライアン・マクタガート記者は2日(同3日)、X(旧ツイッター)に「関係者によるとアストロズはライアン・ワイス投手と契約合意に達した。身体検査(の結果)待ちだ。直近の2年間は韓国で投げており、(アストロズでも)先発として起用される予定だ」と報じた。

 米スポーツ局「ESPN」のジェシー・ロジャース記者も同日、X(旧ツイッター)に「KBOで実りの多い2年間を過ごしたあと、ライアン・ワイス投手はアストロズと契約合意に達した」と記した。複数の関係者による情報として、2026年は260万ドル(約4億500万円)が確約されるとし、2027年はオプション付きで2年間で1000万ドル(約15億5900万円)を手にする可能性があるという。

 韓国球界で成功を収めた後の“逆輸入”の前例としてはエリック・フェッディ投手が知られる。2023年に韓国NCで20勝を挙げた後、メジャー復帰した2024年は2球団で9勝を挙げた。もっともフェッディに関しては韓国に渡る前にもメジャーで実績があっただけに、マイナーでも実績がなかったワイスは異例の契約を手にすることになりそうだ。

(Full-Count編集部)

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