5年78億円も…4年で7勝「契約を結んだことが問題」 米メディアが疑問視した“選択”

ロッキーズのアントニオ・センザテラ【写真:アフロ】
ロッキーズのアントニオ・センザテラ【写真:アフロ】

今季成績は4勝15敗、防御率6.65の右腕

 米メディア「ブリーチャー・レポート」は、「2026年シーズンのMLBワースト契約トップ10」を特集。2021年オフにロッキーズが5年総額5050万ドル(約78億7000万円)でアントニオ・センザテラ投手と結んだ契約が10位にランクインした。

 今回のランキングでは総額が5000万ドル以上で、年平均1000万ドル以上となる契約からランク付け。センザテラはデビューした2017年に10勝、2019年は11勝を挙げ、短縮シーズンとなった2020年に12試合で5勝3敗、防御率3.44をマーク。2021年は28試合に登板して4勝10敗、防御率4.42だった。それでもチームは年間一定数先発できる右腕を評価し、当時26歳の右腕と5年契約を結んだ。

 しかし、以降は右ひじの靭帯断裂もあって登板数も減少。2023年はわずか2試合、2024年はわずか3試合の登板に終わった。今季は30試合に登板したが、低迷するチーム状況や本拠地が打者有利のコロラドということもあり、4勝15敗、防御率6.65に終わった。

「ブリーチャー・レポート」では、「この契約の最大の問題は、そもそもこの契約が存在してしまったこと自体だ」と球団の選択を厳しく指摘。2021年にロッキーズはスター選手のノーラン・アレナドをトレードに出して再建へ舵を切っていたが、突出した成績を残していたわけでもなかったセンザテラとの大型契約を疑問視した。

「ロッキーズはたとえセンザテラが健康だったとしても、防御率6.65に達するリスクが高いことを結論づけるべきだった。彼は被打率の高い投手であり、クアーズ・フィールドではそれは、サメだらけの海に落とされたエサ袋のようなものである」

 ワースト1位には2022年から7年総額1億8200万ドル(約283億6500万円)の契約を結びながら、離脱の続くクリス・ブライアント外野手(ロッキーズ)が選ばれている。

(Full-Count編集部)

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