ヤクルト茂木「悔しさしかなかった」 現状維持で契約更改…FA加入1年目は7月に手術

来季が2年契約の2年目「体を万全にしてもう一度レギュラーを」
ヤクルトの茂木栄五郎内野手が4日、都内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、現状維持の年俸7000万円(金額は推定)でサインした。来季が2年契約の2年目となる。楽天からFAで加入した今季を振り返り「出だしがよかっただけに怪我がすごくもったいないなと、悔しさしかなかった」と唇を噛んだ。
村上宗隆内野手が怪我で出遅れた影響もあり、開幕戦から三塁の定位置で出場を続けていた。しかし7月には左膝半月板の手術を受け、以降は出場なし。最終的には53試合の出場にとどまり、打率.240、5本塁打、16打点だった。
大きな決断となったことに「ありがたいことに2年契約をいただいていたので、来年活躍するために痛みを抱えてできればいいんですけど、なかなか結果を残せていなかったので。来年活躍するために手術をしたので、しっかり来年の結果に結びつけたいと思います」と話した。
すでに「8、9割くらい回復している」そうで、来年2月の春季キャンプには万全で挑める見込み。楽天の新人時代に打撃コーチだった池山隆寛新監督のもと戦う来季へ「当時より成長した姿でチームの勝利に貢献できたら」と思い描いた。
村上はポスティングシステムを利用してメジャー移籍が確実。この日、球団との交渉の席では「まだまだ体も動きますし、村上も抜けてしまう確率が高いので、まずはもう一度レギュラーを獲りに行きます」と伝えたという。「体を万全にしてグラウンドに立てれば勝負できると思っているので、もう一度レギュラーを獲れるように。ポジションにこだわりはないんですけど、サードで試合に出ることが多かったので、なんとかサードのレギュラーを獲りに行けたら」と意欲を示した。
(町田利衣 / Rie Machida)