ド軍、市場の目玉158億円男の獲得は困難か? 最大の弱点も…補強に漂う暗雲

スコットへの信頼揺らぐ中…ブルペン補強に難題
3連覇を目指すドジャースが、ウィンターミーティングを前に補強戦略の行方に注目を集めている。最大の課題は抑えの不在で、メジャー通算253セーブでメッツをFAとなったエドウィン・ディアス投手の獲得に動くとの見方もある。だが、米メディアは球団の方針と市場の現実に乖離が生じているとし、獲得の可能性に疑問を呈した。
今季、ドジャースはタナー・スコット投手を4年7200万ドル(約111億6500万円)で獲得するも、10度のセーブ失敗、防御率4.74と期待を裏切った。さらに、カービー・イエーツ投手、ブレイク・トライネン投手らも不調に終わり、ブルペン防御率はリーグ20位タイの4.27に沈んだ。
米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」は4日(日本時間5日)、ドジャースのブルペン強化の動きを報じた。ブレーブスと1年1600万ドル(約24億8100万円)で再契約したライセル・イグレシアス投手、2年2800万ドル(約43億4200万円)の契約でオリオールズに入団したライアン・ヘルズリー投手、メッツと3年5100万ドル(約79億1000万円)で契約したデビン・ウィリアムズ投手について、ドジャースも獲得に動いていたようだ。
だが、ドジャースはリリーフ投手の補強について「短期契約にこだわっている」と、リーグ関係者が語っているという。その中でFA市場で最も注目を集めるディアスについては、2022年オフにメッツと5年1億200万ドル(約158億1700万円)との大型契約を結んだ経緯があることから「ドジャースの希望する契約条件の射程圏外である可能性が高い」と分析した。
短期での高額契約という条件の中で選択肢は限られており、ドジャースはパドレスをFAとなったロベルト・スアレス投手にも関心を示しているという。同記事ではドジャースの補強戦略を「細い針の穴に糸を通すようなものだ」と表現し、補強条件の難しさを伝えている。
(Full-Count編集部)