日本ハムと最大11億円契約の報道も…不発だった助っ人 防御率6点台から描く“逆襲”

日本ハム退団後にカージナルスへ…復帰2年間はいまひとつの結果
今季まで日本ハムでプレーしたドリュー・バーヘイゲン投手が韓国プロ野球(KBO)・SSGランダースと1年総額90万ドル(約1億4000万円)で契約を結んだと、6日に複数の韓国メディアが報じた。日本ハムの復帰2年間はなかなか本来の実力を発揮できなかった。
バーヘイゲンはMLBタイガースから2019年オフに日本ハムに移籍した。NPB通算38登板で13勝14敗、防御率3.51。特に2021年後半戦は防御率1.65と好投して評価を高め、2022年にカージナルスと2年契約を結んだ。2022年は19登板にとどまったが、2023年は60登板で5勝1敗、防御率3.98、14ホールドを記録した。
そして2024年1月、再び日本ハムに戻ってきた。新庄剛志監督も球団を通じ「メジャーからのオファーを断って、バーヘイゲンがファイターズに戻ってきてくれるとは夢にも思っていなかった」と驚いたほどで、米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」の元記者ロバート・マレー氏によると、1年目終了後に選手オプションがあり、2年で最大800万ドル(当時のレートで約11億5900万円)の契約と報じられていた。
復帰初年度の2024年は故障もあったが、9先発して2勝2敗、防御率3.12とまずまずの成績だった。しかし今季は6登板で防御率6.08と不振。8月21日のオリックス戦を最後に1軍登板はなかった。それでも、2軍では15登板(14先発)で防御率2.16と上々だったが、11月末に球団から退団が発表されていた。
バーヘイゲンの契約が報じられたこの日、広島で2年間プレーし、今季はSSGで30試合に先発して12勝7敗、防御率2.25、245奪三振の好成績を残したドリュー・アンダーソン投手がタイガースと1年契約を結んだと報じられた。バーヘイゲンにはアンダーソンの穴埋めが期待されている。先日にはソフトバンクから戦力外となった武田翔太投手も加わっており、NPBから2投手が韓国に活躍の舞台を移している。
近年はKBOを経てメジャーに出戻りするケースは少なくない。このオフは、日本ハムと楽天を経て韓国球界に移ったたコディ・ポンセ投手がブルージェイズと3年3000万ドル(約46億5000万円)で契約に合意したばかり。バーヘイゲンも年齢を重なているが、再びのメジャー復帰はあるだろうか。
(Full-Count編集部)