佐々木朗希の涙は「嘘泣き」 トレードで最後の挨拶…元同僚が明かす“お茶目な素顔”

元ロッテ小沼が語る佐々木朗希の存在
偉大な後輩との日々は忘れない。ロッテ、巨人でプレーした小沼健太投手にとってドジャース・佐々木朗希投手は特別な存在だった。突然の別れが決まった直後、SNSで話題になった涙の真相を明かした。「あれは嘘泣きですよ」――。
昨季巨人を戦力外になり、現在は社会人野球・企業型クラブチーム「3GoodGroup HOZEN noLIMITEDs」でプレーしている。6日に北九州市民球場で行われた「THE LAST GAME 2025」に参加。本職の投手としてだけでなく、内野守備や打席にも立った。「引退したわけではないんですが、いい機会だなと。楽しかったです」と笑顔で振り返る。
独立リーグで4年過ごしプロ入りした苦労人。2020年育成ドラフト2位でロッテに入団すると1年目からイースタン・リーグで最多セーブをマーク。2022年の開幕前に支配下登録され、5月にはプロ初勝利を記録した。しかし、2023年7月に球団幹部から突然の電話。トレードが告げられた。
スーツで訪れた球場で遭遇したのが佐々木だった。練習も共に過ごすことが多かった佐々木は、目を拭う仕草を見せ「本当に寂しい」と別れを惜しんだ。この様子がSNSに上がると瞬く間に拡散されたが、小沼は嘘泣きだと明かす。
「僕の中ではそう思っています。みんなからたくさんメッセージが来て、『実際に泣いていたよ』って言ってくれるんですけど。朗希はそういうことするんで(笑)。可愛い後輩です」
自らは巨人で昨年オフに戦力外になり、社会人で第2の人生を歩んでいる。一方の佐々木はメジャーリーグへ行き、ドジャースのワールドシリーズ連覇に貢献した。「LINEできないんですよ。返ってこないとショックなので(笑)。最後には誕生日おめでとうって言ったくらいです。どこかしらでしようかな」と笑う。
それでも佐々木と共に過ごした日々は今でも刺激になっている。「独立から育成で入って、支配下になって……。プロの舞台を経験できたことは後輩にも伝えられるのかなと思います」。自らもまだまだ、腕を振り続ける。