抱え続けた痛み、ド軍112億円男の“現在地” オフに手術…「100%の状態に」

今季は2度のIL入り…97試合で打率.225、13HR、OPS.656
痛々しい姿でも、表情は晴れやかだった。ドジャースのトミー・エドマン内野手が6日(日本時間7日)、モンテレーパークで行われたファン交流イベントに登場。地元メディア「ドジャース・ネーション」の取材に応じ、手術した足首の状態などについて語った。
右足には、大きな黒い固定装置が存在感を発揮した。エドマンは今季開幕から好調だったものの、5月3日(日本時間4日)に右足首の違和感で故障者リスト(IL)入り。その後は調子を落とし、8月には足の捻挫で再びILに戻った。年間では97試合出場で打率.225、13本塁打、OPS.656にとどまった。
ポストシーズンでも痛みを抱えながらプレーしており、試合途中に守備固めを出されることも。2021、2022年は2年連続で30以上をマークした盗塁数も、ここ2年は6個、3個と故障の影響を感じさせる。ワールドシリーズ後にメスを入れ、早期復帰が期待される。
この日取材に応じたエドマンはニコリと笑顔を見せながら、「回復はうまく行っている。一日ずつ、確実に回復しているよ。あと数週間、保護ブーツをはいて、クリスマス頃になったら動き回れる。来年に向けて100%の状態になっている事を願う」と快方に向かっていることを明かした。
エドマンは2024年夏のトレードで加入。リーグ優勝決定シリーズではMVPを獲得するなど、世界一に貢献した。オフに5年総額7400万ドル(約116億円)の延長契約を結び、在籍2年間でともに頂点に立っている。ドジャースの強さは「チームの化学反応が際立つ。兄弟愛や家族愛があって、お互いのためにプレーすることをみな楽しんでいる」ことだという。
満身創痍で迎えた今年のポストシーズン。延長18回にもつれた伝説の第3戦では、9回に佐々木朗希投手がピンチを招いたものの、エドマンの決死の好守でゼロに抑えた。そして延長12回の2死満塁ではクレイトン・カーショー投手が登板。エドマンがニゴロをさばいてしのぎきった。
「あれはとても特別だった。カーショーと、彼の最後の数年間一緒にプレーする機会をもらえてとても感謝している。あのワールドシリーズの非常に大きな試合(第3戦)で彼が大きなアウトを取って引退できたのはとても特別な瞬間だった。あのとき、自分がプレーを台無しにしなくてとにかく良かった」と安堵の表情を見せた。万全の体調で来季に臨み、3連覇に貢献する。