鷹のドラ1外野手、2軍の“首位打者”らが移籍…現役ドラフトの結果をNPBが発表

現役ドラフトで移籍が発表された佐藤直樹、平沼翔太、茶野篤政(左から)【写真:栗木一考、小池義弘】
現役ドラフトで移籍が発表された佐藤直樹、平沼翔太、茶野篤政(左から)【写真:栗木一考、小池義弘】

今年で4回目の開催に

 出場機会に恵まれない選手の移籍活性化を目指す「第4回現役ドラフト」が9日に行われ、日本野球機構(NPB)は移籍する選手を発表した。ソフトバンクの佐藤直樹外野手ら、今季1軍で活躍した選手の名前もあった。2巡目は実施されなかった。

 佐藤直は2019年ドラフト1位で入団。俊足強肩を武器に今季はキャリアハイの104試合に出場し、打率.239、5本塁打18打点、10盗塁といずれも自己最高の成績を残していたが、楽天への移籍が決まった

 昨季ウエスタン・リーグで首位打者に輝いた阪神の井上広大外野手はロッテに移籍。日本ハムと巨人、オリックスと西武、中日とDeNAは実質的に両チーム間でトレードした形となった。

 2022年の第1回で飛躍したのが、細川成也外野手(DeNA→中日)と大竹耕太郎投手(ソフトバンク→阪神)だ。細川は移籍後から3年連続で20本塁打を放ち、長打力不足のチームで頼もしい主砲に成長した。また大竹も2年連続で2桁勝利をマークし、今季も9勝を挙げて優勝に貢献した。

 2023年の第2回では、水谷瞬外野手(ソフトバンク→日本ハム)が1軍デビューを果たすと、交流戦MVPにも輝いた。今季は自身初の2桁本塁打を放った。2024年の第3回では田中瑛斗投手(日本ハム→巨人)はチーム2位タイの62試合に登板し1勝3敗、防御率2.13で36ホールドをマークした。

 一方、第1回で移籍した12人のうち来季も支配下に残っているのは細川と大竹の2人のみ。第2回では12人のうち6人が既に戦力外、昨年の第3回でも4人がわずか1年で戦力外となるなど、成功例の裏で厳しい現実も見える。

○今年の結果は下記の通り

日本ハム→巨人 松浦慶斗
広島→ヤクルト 大道温貴
中日→DeNA 濱将乃介
DeNA→中日 知野直人
ヤクルト→阪神 濱田太貴
楽天→広島 辰見鴻之介
巨人→日本ハム 菊地大稀
ソフトバンク→楽天 佐藤直樹
オリックス→西武 茶野篤政
阪神→ロッテ 井上広大
西武→オリックス 平沼翔太
ロッテ→ソフトバンク 中村稔弥

【表】2025年、第4回現役ドラフトの結果一覧

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