“妻が大ファン”76歳名将、早くも大谷翔平にお手上げ「打つ手はほとんどない」

ニカラグア代表のダスティ・ベイカー監督【写真:上野明洸】
ニカラグア代表のダスティ・ベイカー監督【写真:上野明洸】

メジャー通算2169勝の名将、WBCではニカラグア代表で指揮

 来年3月の第6回WBCに出場する19チームの監督やGMが9日(日本時間10日)、米フロリダ州オーランドで開催中のウインターミーティングで取材対応を行った。ニカラグア代表を率いることになった名将・ダスティ・ベイカー監督はWBC参加を表明した大谷翔平投手(ドジャース)について「打つ手はほとんどない」と対戦前からお手上げ状態だった。

 ジャイアンツやアストロズなどメジャー5球団で26年間の長きにわたり指揮を執り、通算2169勝を挙げた名将が、中米の小国のために立ち上がった。旧知の仲で代表GMを務めるジョージ・サンティアゴ氏に代表監督の就任オファーを受けると、自身の年齢を考慮しながら「1シーズンは無理だが、1ヶ月だったら大丈夫」と快諾。「現役時代はベネズエラやメキシコでプレーしたことがある。ラテンの野球熱は素晴らしい」と再びユニホームに袖を通すことにした。

 ベイカー監督と言えば、夫人が大の大谷ファンであることでも知られる。アストロズ時代は何度も大谷との対戦を繰り返したが、「誰も攻略法をつかめていないだろ。大谷に打つ手はほとんどないんだから」と苦笑い。日本代表についての印象を聞かれると、親交のある豪州代表のデービッド・ニルソン監督から情報をキャッチしたと告白。「日本国内には素晴らしい選手がまだまだたくさんいる。子どもの頃から基礎を叩き込まれ、非常に規律あるプレーをすると聞いた」と警戒心を強めた。

 ニカラグアはWBCの1次ラウンドでは、ドミニカ共和国、ベネズエラ、オランダ、イスラエルと同じプールDとなっている。強敵揃いの1次ラウンドとなるが、存在感を示したい。

(佐藤直子 / Naoko Sato)

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