チェコ代表監督、日本行き心待ち「死の組だね!ハハハ」 大谷封じへ“難敵”用意

チェコ代表のペトル・ディトリヒ代表団団長(左)とパベル・ハジム監督【写真:上野明洸】
チェコ代表のペトル・ディトリヒ代表団団長(左)とパベル・ハジム監督【写真:上野明洸】

1次ラウンドでは日本、チャイニーズタイペイと対戦「死の組だね! ハハハ……」

 野球チェコ代表は、2026年3月に行われる第6回WBCで、日本で1次ラウンドを戦う。パベル・ハジム監督は「この3年間の努力を証明したい」と善戦へ意気込みを語った。前回大会では選手たちの敬意ある振る舞いが大きな話題に。指揮官は「日本に行くのが楽しみです」と陽気な笑顔を見せた。

 ウインターミーティングが行われているフロリダ州オーランドのホテルでは9日(日本時間10日)、各国代表の監督とGMが一斉に報道陣の取材に応じた。1次ラウンドの同組には日本、チャイニーズ・タイペイなど難敵揃い。ハジム監督は「死の組だね! ハハハ!」と笑顔。「タイワンがいて、(前回勝利した)中国はいない。どの相手に勝てると思う?」と心境を語った。

 大谷対策について聞くと、「我々にはサトリアがいる」とニコリ。前回大会時に遅球を駆使して空振り三振を奪ったオンジェイ・サトリア投手をあてると“予告”した。

 前回大会でも、東京で1次ラウンドを戦ったチェコ代表。敗戦時に相手ベンチへ拍手を送るなど、プレー以外の面でも大きな注目を集めた。ハジム監督は「日本文化は……私の心に深く響きました。私たちは日本からの応援を感じましたし、今も感じています」と感謝する。

 前回は1次ラウンド敗退も、日本との縁が生まれた。世界の舞台を経験した選手たちは自信をつけ、今年の欧州選手権では初めて3位入賞を果たした。「日本、NPBは私たちを助けてくれました。エキシビションシリーズに招待してくれましたし、栗山英樹さんは生まれて初めてヨーロッパに来てチェコを訪れ、ヨーロッパ選手権の健闘を祈ってくれました。そして私たちは史上初めて銅メダルを獲得しました。信じられません。日本とのつながり、関係はとても大切で、これからも続いていくことを願っています」と笑顔を見せる。

 1次ラウンドを勝ち上がる2チームになるには、前回を超える複数回の勝利が必須。「WBCでの私たちの目標は、この3年間を無駄にしなかったことを証明することです。それが私たちの思いです」。今度は勝利という結果で、注目の的になる。

(上野明洸 / Akihiro Ueno)

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