ドジャースの“誤算”は「衝撃だった」 107億円で大物獲得…編成トップが明かした悩み

戦況を見守るドジャースナイン【写真:荒川祐史】
戦況を見守るドジャースナイン【写真:荒川祐史】

通算253セーブのディアスがドジャースと契約合意、複数の米メディアが報道

 メッツからFAとなっていたエドウィン・ディアス投手がドジャースと契約合意に達したと、複数の米メディアが9日(日本時間10日)に報じた。獲得報道直後、ドジャース専門サイト「ドジャー・ブルー」は、ディアス獲得に関するアンドリュー・フリードマン編成本部長の発言を取り上げた。

 公開された動画で、フリードマン編成本部長は「残念ながら(正式発表していないので)私たちが今話すことは難しい。でも仮定の話ならできるね!」と満面の笑みで前置きしたうえで、通算253セーブの右腕“獲得”に至った背景を明かした。

「2024年は救援陣、2025年は先発陣(が強み)だった。救援陣は開幕前に期待していたほど、そして求めていた基準を満たしていなかった。私たちにとって結構な衝撃だった。中継ぎのことを考えると夜を明かしてしまう。今年は最高だと思ったら、(蓋を開けてみると)最悪だったりする。逆もしかりだ」と、今季の救援陣の成績は想定を下回るものだっと言及。来季に向けての重要な課題の1つだったことを示した。

 ただ、中継ぎに求められる役目をシーズン通して全うすることの難しさも認めており、「(中継ぎは)本当に予想がつかないんだ。彼らは綱渡り師(のように)難しいことを生業としている」とリリーバーの苦労を代弁。「強化することができれば、本当に強い集団として(シーズンを)迎えることができる。(救援陣は)立ち直れると思うし、再び強みになれると感じている」と来季への期待を語った。

 31歳のディアスは、今季62試合に登板して6勝3敗23セーブ、防御率1.63をマーク。160キロを超える直球、鋭いスライダーを武器に通算253セーブを記録し、メジャー“最強守護神”の呼び声も高い「ESPN」のジェフ・パッサン記者によると、ドジャースとは3年6900万ドル(約107億円)の契約で、リリーフ投手としては年平均で史上最高額になるという。

(Full-Count編集部)

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