「野球をするのが大好き」牧田和久をパドレス傘下3Aエルパソの地元紙が特集
開幕をメジャーで迎えるも5月からマイナーと6度行き来
今季からパドレスと契約を結んだ牧田和久投手が、傘下3Aエルパソ・チワワズの地元紙「エルパソ・タイムズ」で特集された。日本人サブマリン投手は今季開幕をメジャーで迎えたが、5月7日に3A降格となって以来、ここまでメジャーと3Aを6度行き来。最近では8月17日に3A降格となり、メジャー再昇格を目指して奮闘している。
メジャーでは25試合に投げて0勝1敗、防御率6.10の成績。一方、3Aでは20試合に投げて1勝1敗、防御率3.68。特集では「日本のマキタはチワワズのために好投」と評価し、牧田の経歴や人となりについて紹介している。
日本では昨季、62回2/3を投げて35奪三振、5四球、防御率2.30という圧倒的な成績を残したが、メジャーでは苦戦が続く。記事の中で、牧田は「メジャーに来て以来、アジャストの連続です」と、33歳にして立ち向かうチャレンジについて語ったという。
エルパソでは安定した投球が続くが、サンディエゴでは、特に序盤は打ち込まれることが多かった。その点についても「サンディエゴで過ごした時間で本当に多くのことを学びました。もっといい成績を残せる自信があります」と話し、そのポイントについて「もっと自分らしく、肩の力を抜かないと」と“自己分析”している。
スプリングトレーニング中には、アメリカでも珍しいアンダースローに感嘆の声が上がっていたが、それはエルパソでも変わらないようだ。10代の頃にアンダースローに変えたという右腕は「僕にとって効果的なんです」と、その理由を明かしている。
日本でプレーし続ければ、屈指のリリーバーとして安定した地位が確保されていた。それでも「常に僕の夢でした」と選んだメジャー移籍。メジャーとマイナーを行き来する日が続くが、「僕は野球をするのが大好きなんです。できる限り長くプレーし続けたいです」と、野球への情熱は失われていないようだ。今年1年を糧にして、来年はエルパソでの生活から“卒業”したい。