ドジャースと契約も“副業”で小遣い稼ぎ 40人枠入りも…27歳新人が過ごすオフ

ドジャースのライアン・ウォード【写真:アフロ】
ドジャースのライアン・ウォード【写真:アフロ】

ド軍40人枠入りしたウォードは傘下3Aで36本塁打&122打点

 ドジャースのメジャー出場前提となる40人枠に個性あふれる選手が加わった。11月6日にメジャー契約を結んだライアン・ウォード外野手。2019年ドラフト8巡目でドジャース入りした右投左打の27歳だ。ドジャース傘下の情報を扱う「ドジャース・デイリー」ではウォードの素顔に迫っている。

 今季は傘下3Aオクラホマシティで143試合に出場し、打率.290、164安打、36本塁打、122打点と好成績をマークした。ポジションも左翼で最も多く52試合に出場。一塁、右翼も守ることができる。通算179本塁打を誇るマイケル・コンフォート外野手がFAで退団したチームにとっては、期待の戦力と言える。

 レッドソックスの本拠地ボストンに近いマサチューセッツ州ウースター出身。来季のブレークに向けて野球だけに精進……というわけではないようだ。「オフのルーティンを教えてください」との問いかけに「野球施設で働いている」ことを打ち明けた。

「チームがあるから、その手伝いをしているんだ。自分に必要な完璧なウエートルーム、打撃ケージが揃っていて、それらを使わせてくれて。いい関係を築けている。『今日の球はどう?』って野球議論に花を咲かせることができるんだ。彼らは野球熱があって、野球を知っている。自分にとってとてもいい場所。なので、可能な限り活用するようにしているよ」

 地元チームの手伝いだけではない。冬の寒さは厳しく、最低気温マイナス10度になることもある。「夜は野球施設で働いているけど、最近雪かき(のバイト)も始めたんだ。雪が降ったら、雪かきをやるって感じだね」。メジャーリーガーなのに雪かきバイトとは……。同番組で司会を務めるケーシー・ポーター氏が「ショウヘイ・オオタニを雇っている球団の40人枠に入ったのに、オフになったら雪かきをしているという認識で間違いないですか?」と聞き直すほどの珍エピソードだ。

「じっとしているのは嫌だし、身体を動かしたいタイプ。一生懸命働きたいんだ。やればやるほど、(成果が)返ってくると思うんだ。昔は、父と一緒に肉体労働をやっていたんだけど、みんなに『なんでそんなことをやっているんだ?』って言われたんだ。でも、それをやっているとルーティンが出来るんだ。起きたらスケジュールが決まっている。私は、決まったスケジュールが欲しいタイプなんだ」。

 今季までマイナー通算150本塁打を記録。雪かきで鍛えたパワーでどんな打撃を見せるのか。スプリングトレーニングでは注目の存在だ。

(Full-Count編集部)

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