広島戦力外→米挑戦も2年で解雇 死球連発が招いた大炎上…“最底辺”でも屈辱の結果

マーリンズを解雇となった元広島・中村来生【写真:宮脇広久】
マーリンズを解雇となった元広島・中村来生【写真:宮脇広久】

DSL1年目は防御率14.21&WHIP2.53…マイナー通算23登板で17死球

 厳しい2年の渡米となった。マーリンズは11日(日本時間12日)、元広島の中村来生(らいせい)投手を解雇したと発表した。マイナーでは一番最下層のルーキーリーグで2年間プレーしたものの、23試合で防御率8.62と苦戦した。

 中村は高岡第一高から2021年の育成ドラフト3位で広島に入団。身長190センチの長身右腕で、潜在能力の高さが注目されたものの、支配下登録されることなく、2023年10月に戦力外通告を受けた。2024年は米国を拠点に活動する「アジアンブリーズ」に参加。6試合で6回無失点、4奪三振の好投を見せると、5月にマーリンズとマイナー契約を結んだ。

 新天地ではドミニカン・サマーリーグ(DSL)に配属され、マイナー最下層から夢のメジャーを目指した。しかし、現実は甘くなかった。6月8日(同9日)のデビュー戦でいきなり白星を手にしたが、第2戦では1死しか奪えず4四死球4失点KO。さらに第3戦も1回3安打5失点と打ち込まれた。その後も立ち直れず、約2か月で11試合に投げ、12回2/3で防御率14.21、WHIP2.53に終わった。

 2年目の今季は最初の3登板で4イニング無失点と上々のスタートだったものの、好不調の波も激しく、12試合(18回2/3)で防御率4.82、WHIP1.29、K/BB1.42。マイナー2年間では計23登板で防御率8.62、31回1/3で26奪三振、26与四球、17死球と制球面に大きな課題を残した。

 マーリンズからのリリース後、まだ中村の去就は発表されていない。日本、米国、ドミニカ共和国と様々なリーグで投げてきたが、まだ22歳。今後の活躍に期待したい。

(Full-Count編集部)

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