ディアス入団の裏で…ド軍がまた失った“人材” 常勝軍団支えて6年、ついに表舞台へ

ドジャースのデーブ・ロバーツ監督【写真:荒川祐史】
ドジャースのデーブ・ロバーツ監督【写真:荒川祐史】

ピル氏は2023年からド軍のマイナーリーグ打撃コーディネーターを務める

 また一人、同地区のライバルへ人材が“移籍”した。4年連続でナ・リーグ西地区5位に沈んでいるロッキーズはこのオフ、編成トップや首脳陣を刷新。12日(日本時間13日)には新たな打撃コーチとして、ドジャースのマイナーリーグ打撃コーディネーターを務めていたブレット・ピル氏を招聘した。

 ピル氏は現役時代にジャイアンツなどに在籍。韓国プロ野球で2014年から3年間プレーした後に現役を引退し、その後は韓国でスカウトを務めた。2020年にはドジャースの傘下で打撃コーチに就任。2023年から今季までマイナー打撃コーディネーターとして、若手の指導にあたっていた。41歳のピル氏がメジャーのフロント職に就くのは初のことになる。

 一方で仕事は難儀を極めるかもしれない。ロッキーズは昨年開幕から打撃不振に陥ると、ヘンスリー・ミューレンス氏を解任。その後は2人のコーチが共同で務めたが、打者有利の本拠地球場でプレーしながら得点数はリーグワースト2位に終わった。出塁率.293は30球団ワースト、三振数はエンゼルスに次ぐワースト2位にとどまった。

 長年低迷が続くロッキーズは先日3日(同4日)、新GMとしてドジャースの上級副社長を務めていたジョシュ・バーンズ氏を任命した。2014年オフにアンドリュー・フリードマン編成本部長に引き抜かれたバーンズ氏は、ドジャースでスカウト部門やファーム育成に尽力し、球界最高峰のファーム組織を作り上げたことで知られる。同地区の常勝球団に貢献した2人を加え、立て直しを目指している。

 ドジャースはこの日、メッツからFAとなっていたエドウィン・ディアス投手の獲得を正式発表した。その裏でピル氏が同地区のライバルへ移った形となっている。

(Full-Count編集部)

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