ドラフトから1年、花開く巨人逸材 異国無双“.959”…岡本流出の穴を埋めるか

巨人・石塚裕惺(左)と荒巻悠【写真:小林靖】
巨人・石塚裕惺(左)と荒巻悠【写真:小林靖】

石塚は打率.343&出塁率.459&OPS.959…荒巻は最多タイの13四球

 異国の地で才能が開花している。巨人はこのオフに石塚裕惺内野手と荒巻悠内野手、田村朋輝、代木大和両投手をオーストラリアのウインター・リーグ(ABL)に派遣している。アデレード・ジャイアンツの一員として早くも1か月以上を過ごしているが、特に野手2人の活躍が目覚ましい。

 花咲徳栄高から昨年のドラフト1位指名で巨人に入団した石塚は、プロ1年目の今季、ファーム55試合で打率.327、3本塁打、OPS.891と高卒新人とは思えぬ好成績を残した。9月末には1軍に昇格し、初安打も記録。異国の地では自慢のバットが1段階ステージが上がった。

 12月14日に終了したラウンド5時点で18試合に出場し、打率.343、3本塁打14打点、出塁率.459、OPS.959をマーク。出塁率とOPSは40打数以上でそれぞれリーグ2位と5位に入り、4盗塁も同3位と躍動している。筋肉も着実に付けており、ユニホームははちきれんばかり。来季の飛躍に注目される。

 荒巻も同じく2024年ドラフトで加入。上武大から3位指名を受けた“即戦力”は故障離脱はあったものの、1軍で31試合に出場。一塁と三塁を守り、打率.296、OPS.747の数字を残した。ABLでは一時不調が続いたことで、打率.223にとどまるものの、13四球は石塚に並ぶ最多タイ。12日には体勢を崩しながらもフェンス直撃の二塁打を放つなど、パワーに磨きがかかった印象だ。

 巨人はこのオフ、主砲の岡本和真内野手がポスティングシステムでのメジャー移籍を目指している。不動の4番が流出となれば、得点力不足は免れない。石塚と荒巻が台頭して穴を埋めるのか。異国の武者修行で確かな手応えを掴みたい。

(Full-Count編集部)

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