巨人25歳が12球団トップ「7.2」 実は“GG賞超え”の圧倒的数値…レギュラーならタイトルも?

巨人・増田陸【写真:小林靖】
巨人・増田陸【写真:小林靖】

出場数が少なくGG賞候補にはならずも…データで高指標を叩き出す

 少ない守備機会で、光る数値を残した。巨人の増田陸内野手は今季、自己最多となる87試合に出場。ユーティリティプレーヤーの25歳は一塁の守備で球界トップとなる指標をマークした。

 増田陸は今季、2022年を上回る87試合に出場。中でも一番多く守ったのが一塁だ。589回1/3を守り、失策は2個で守備率は.997だった。セイバーメトリクスの指標を用いて分析などを行う株式会社DELTA(https://1point02.jp/)のデータによると、同じ守備位置の平均的な選手と比べて、どれだけ多くの失点を防いだかを示す守備指標「UZR」は12球団トップとなる7.2をマークした。

 4月30日に「7番・一塁」で今季初スタメン。今季は一塁と二塁で起用され、中でも高指標を残したのが一塁だ。他球団のレギュラーの選手と比べて500イニングほど出場回数は少ないが、UZRは一塁手の中で12球団トップ。守備範囲を示す「RngR」も同1位の5.3をマークした。

 UZRは2位がオリックス・頓宮の3.0。守備範囲は2位がパ・リーグの三井ゴールデン・グラブ賞を受賞した西武・ネビンと頓宮の2.7となっている。

 遊撃、二塁なども守れるだけに、フットワークの良さが一塁守備にも生きている。一塁は助っ人ら打撃が魅力の選手が守ることが多いポジションだけに、打撃面で信頼をつかみ取り、さらに出場数を増やせるか。

(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)

データ提供:DELTA http://deltagraphs.co.jp/
 2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』(https://1point02.jp/)も運営する。

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