合格者は3人も…いまだ“ゼロ”の現実 5人が現役引退、戦力外からの厳しい再挑戦

西武は16日に高橋礼の育成契約を発表
11月12日に実施された12球団合同トライアウト「エイブル トライアウト2025」から1か月以上が経過。計38人が参加し、次なるチャンスを掴んだ者もいれば、現役を引退する選手も。改めて厳しい現実が見えて来た。
最初にNPB球団との契約を手にしたのは、ソフトバンクから戦力外となった川原田純平内野手。11月18日に巨人入りが発表された。そして11月27日には、日本ハムから戦力外となった福田俊投手がトライアウト後に育成で異例の再契約を結んでいる。
そこからしばらく動きがなかったが、12月16日に西武が巨人戦力外の高橋礼投手との育成契約を発表した。2019年には12勝、防御率3.34、143イニングの成績を残して新人王を獲得したアンダースロー右腕。背番号「136」から再起を目指す。
16日時点でNPBでの新天地が決まったのは、38人中3人のみ。いずれも育成契約だ。昨年は45人のうち3人だけで、やはり厳しい結果となっている。一方でオイシックスには多数の“合格者”が。元広島の松山竜平外野手の選手兼任打撃コーチ就任をはじめ、元オリックス・井口和朋投手、元日本ハム・石川直也投手、元楽天・宮森智志投手、元阪神・渡邉諒内野手の5人が加入する。
また、トライアウト参加者には現役引退を決断する選手も。2021年ドラフトで「BIG3」と呼ばれたソフトバンク・風間球打投手は、今後は不動産会社で第2の人生を歩む。他にも広島の山足達也内野手、ロッテの西村天裕投手もユニホームを脱ぐ。16日時点では計5人が決断している。
(Full-Count編集部)