230億円報道も…今井達也の争奪戦、残り3週間の行方 東の強豪は撤退模様、“停滞”する市場

西武・今井達也【写真:小林靖】
西武・今井達也【写真:小林靖】

「MLBトレード・ルーマーズ」のランキングは全体7位

 ストーブリーグが盛り上がりを見せるメジャーリーグ。西武からポスティングシステムでの移籍を目指している今井達也投手にも、高い関心が寄せられている。交渉期限は2026年1月2日の米東部時間午後5時(日本時間3日午前7時)まで。約3週間を切る中、ここまでの状況を整理しよう。

 2016年ドラフト1位で作新学院高から入団した今井は、2018年に1軍デビューして5勝をマーク。2023年からは3年連続で2桁勝利を挙げた。2024年には最多奪三振のタイトルを獲得。今季は24試合で10勝5敗、防御率1.92、178奪三振だった。NPB通算159試合で58勝45敗、防御率3.15、907奪三振を誇り、27歳と脂の乗った年齢とあって争奪戦の様相を呈している。

 米移籍大手メディア「MLBトレード・ルーマーズ」によるFA選手ランキングでは、全体7位に選出された。予想契約は6年1億5000万ドル(約233億円)。移籍先にはドジャース、ヤンキース、メッツ、カブス、パドレス、レッドソックスなど、ポストシーズンが狙える球団が挙げられた。

 12月にフロリダ州オーランドで開催されたウインターミーティング(WM)では、今井の代理人を務めるスコット・ボラス氏に日米メディアからの質疑が殺到した。「速球派投手で、今オフの市場では最も若い投手。多くのチームが(獲得に)関心を寄せている。まだ初期段階のミーティングを重ねているところ。時が来たら、チームを絞っていく」とし、ボラス氏は今井の争奪戦について言及した。

 FA市場は徐々に動き出し、「MLBトレード・ルーマーズ」のランキング3位に選ばれたディラン・シーズ投手は7年2億1000万ドル(約326億4000万円)でブルージェイズと契約を結んだ。他にもリリーフを中心に大型契約が生まれている。それでも、フランバー・バルデスやレンジャー・スアレス、マイケル・キングなどの去就は決まらず、やや“停滞”感も漂っている。

 WMではパドレスのAJ・プレラーGMが今井の「代理人と会話を続けていく」と話すなど、交渉に前向きな姿勢を示した一方で、フィリーズのデーブ・ドンブロウスキ球団社長は、先発投手の補強について「優先事項の1つではない」とし、今井争奪戦には加わらない意向を示した。果たして今井は、来季どこの球団の先発ローテーションを守っているだろうか。

(Full-Count編集部)

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