“韓国の至宝”が実は拒否した74.4億円契約 選んだ単年契約の意図…背景に代理人ボラス

ブレーブスと1年2000万ドルで再契約も…
ブレーブスと1年2000万ドル(約31億400万円)で再契約したキム・ハソン内野手だが、実は高額オファーを受けていたようだ。米スポーツメディア「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者が16日(日本時間17日)に報じている。
同記者はオフシーズンの動向をまとめた記事を寄稿。その中で「キムが拒否した複数年契約」として紹介したのが、アスレチックスからのオファーだった。同球団は「成長の余地がある」4年4800万ドル(約74億4000万円)の契約を提示したという。しかし、キムと代理人を務めるスコット・ボラス氏は来オフのFA市場に出るチャンスを選んだ。
キムは2021年からパドレスでプレーし、2023年には17本塁打&38盗塁とブレイク。同年はユーティリティ部門でゴールドグラブ賞にも選ばれた。2024年は右肩の故障などで成績を落としたものの、オプションを破棄してFAとなり、レイズに移籍。手術の影響で復帰は7月までずれ込み、その後も故障が続いた。ウェーバーにかけられた後にブレーブスが獲得。2026年は選手オプションで1600万ドル(約24億8400万円)の契約を選択できたが、キムが破棄してFAとなっていた。
ローゼンタール記者によると、アスレチックスはキムを主に二塁で起用することを考えていたという。キムからすれば、遊撃手として評価を高めることが、将来的に大型契約に繋がると考えた可能性はある。また、ボラス氏は市場の状況を見極めてあえて短期契約を選択することもしばしば。今回も“得意戦法”を採用したのかもしれない。
(Full-Count編集部)