村上宗隆の“最新事情” 280億円報道も進展なし? 期限まで6日…気になる去就

ドジャース、NY2球団、レッドソックスなどが候補とも…
果たして“最強スラッガー”はどこへ向かうのか。ポスティングシステムを利用してメジャーリーグ移籍を目指すヤクルトの村上宗隆内野手の交渉期限は、米東部時間12月22日午後5時(日本時間23日午前7時)に迫っている。すでに1週間を切っているものの、具体的な進展は聞かれていない。ここまでの情報を整理してみよう。
村上は2022年に打率.318、56本塁打、134打点で3冠王を獲得するなど、NPB通算8年間で843安打、打率.270、246本塁打、出塁率.394、OPS.951と圧倒的な成績を残している。今季は故障でわずか56試合出場に終わったが、22本塁打をマークした。
ポテンシャルはもちろん、来年2月に26歳の若さはFA市場でも大きな評価点になる。実際、米移籍大手メディア「MLBトレード・ルーマーズ」によるFA選手ランキングで全体4位と評価され、予想契約は8年1億8000万ドル(約279億円)。予想契約球団にはメッツ、レッドソックス、ドジャースの3球団が挙げられていた。
ドジャースといえば、大谷翔平、山本由伸、佐々木朗希の3投手が在籍し、日本のファンにもお馴染みになったチーム。とはいえ、すでにマックス・マンシー内野手のオプションを行使しており、三塁は埋まった形だ。また、「ABEMA」のインタビュー企画「おはようロバーツ」に出演したデーブ・ロバーツ監督は、同じくポスティングでのメジャー移籍を目指す巨人の岡本和真内野手を含めて「個人的に興味はある」としつつも、「来年に向けて誰かを獲る必要はあまり感じていません」と話していた。
他の2球団はどうか。メッツは三塁は若手のブレット・ベイティがいるものの確固たるレギュラーではなく、また不動の一塁だったピート・アロンソ内野手がオリオールズに移籍したことで、村上を一塁に回すことも可能。補強ポイントには合致している。レッドソックスは一塁と三塁にトリスタン・カサスとマーセロ・メイヤー、指名打者には吉田正尚がいることで、仮に村上獲得となれば編成を見直す必要が出てくる。
村上の獲得を巡ってはヤンキースの噂も出ている。16日(同17日)には米放送局「FOXスポーツ」が補強候補に“進言”するなど、NY2球団の争奪戦も考えられる。ヤンキースといえば、過去に松井秀喜氏が在籍するなど日本でも知名度抜群の球団。何より左打者に有利な本拠地で、村上とも好相性。守備でも三塁のライアン・マクマーンはいるが、打撃面では村上が有利ともいえ、ジャンカルロ・スタントンの長期契約も2028年で終了と“世代交代”はしやすい。
村上に関しては、米スポーツメディア「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者が15日(同16日)に「ミステリーは続く」と話すなど、なかなか交渉過程が表に出ていないのが現状だ。果たして、村上は来季どこでプレーするのか。期限はもう6日だ。
(Full-Count編集部)