“縛られた”日本独自のルール 元助っ人が本音吐露…韓国で取り戻した「自分らしさ」

楽天時代のコディ・ポンセ【写真:荒川祐史】
楽天時代のコディ・ポンセ【写真:荒川祐史】

日本、韓国を経て46億円契約をつかんだポンセ

 ブルージェイズ入りが決まったコディ・ポンセ投手が米ポッドキャスト「Baseball is Dead」に出演。3年間過ごした日本と今季プレーした韓国での体験を振り返った。規律が重要視される日本を経て、韓国では「また自分らしく振る舞えるようになった」なとど、率直に打ち明けている。

 ポンセは2022年から2年間日本ハム、2024年は楽天でプレーし、今季はKBOのハンファへ。KBOのシーズン新記録となる最多奪三振(252)、17勝で最多勝タイ、最優秀防御率(1.89)の個人タイトルを獲得。リーグMVPも受賞し、ブルージェイズと3年総額3000万ドル(約46億円)の契約を結んだ。

 元投手のダラス・ブレイデン氏らがホストを務める番組に出演し、アジアでの日々を回想。結果として大型契約というドリームをつかんだことについて、「僕たちは皆メジャーリーグに行くことを夢見て、そのためにこの長いプロセスを経験する。すごく真剣に、毎日毎日努力を続けなければならない」と話した。

 今季の活躍についてポンセは「もちろんそれが必要でないとは言わないけど、僕がリトルリーグでプレーした12歳の頃のように(純粋な気持ちで)プレーすることの大切さも主張しておきたい。スタンドからお父さんやお母さんが大声で応援していて、自分はただフィールドに出て、学校の友達や相手チームの仲間と一緒に、思いっきり楽しもうとしている、そんな風にね。笑い合ったり、冗談を言い合ったり。今年は、そういう時間をたくさん過ごせた」と振り返った。

 日本時代は3年間で計10勝。今季は韓国で大活躍を見せた。「この組織(KBO)のおかげで、また自分らしく振る舞えるようになった。日本では(規律などが)非常に厳しいというか、とても厳格に管理されている。『これはできない』『これを着なさい』『こうしなければならない』と、毎日が決められている。それが悪いことだとは一概には言えない。自分のルールを作り、毎日こなすべき仕事や、すべてを終わらせるべき時間を把握するのに役立ったよ」と、日本の風土は自らのルーティンを確立するという面で勉強になったことを明かす。

 来日当初はコミュニケーションなどにも苦戦したというポンセ。「韓国に来て、『もう全部そろった。あとは野球をするだけだ』と感じた。楽しんで、笑って、感情もちゃんと出して。ほとんど毎試合、かっこいいスパイクを履こうってね」。韓国での野球は自分のスタイルによりマッチし、好成績につながったようだ。

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