怪物23歳はWBC参加できず? 立ちはだかる「保険会社」…“最強軍団”に大打撃も

2024年は67盗塁…今季は左大腿四頭筋を部分断裂していた?
来年3月に開催される第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)。各国の参加メンバーが続々決まり、18日(日本時間19日)にはタリク・スクーバル投手(タイガース)の米国代表入りが話題を集めた。その裏で、大会優勝候補のドミニカ共和国代表には“暗雲”が立ち込めた。
ドミニカメディア「Z101」でディレクターを務めるヘクター・ゴメス氏は自身のX(旧ツイッター)を更新。ドミニカ共和国のGMを務めるネスソン・クルーズの話とし、「保険会社が2026年WBCのエリー・デラクルーズの参加を認めていない」と伝えた。
昨季67盗塁でタイトルを獲得した23歳の“怪童”は今季、162試合に出場して22本塁打、37盗塁をマーク。しかし、打撃成績は前年よりも下降していた。オフに取材に応じたニック・クロール編成本部長によると、デラクルーズは左大腿四頭筋の部分断裂していたという。ゴメス氏は具体的な理由を明かしていないが、故障が原因で保険会社の承認が下りていない可能性はある。
ここでいう保険とは、WBC期間中の故障が原因で選手がシーズンを欠場する事態になった際、その損失分をチーム側に支払うシステムのこと。40人枠のロースターに入っている選手が対象となる。デラクルーズ自身はまだ大型契約を結んでいないが、過去にはクレイトン・カーショー投手が保険を理由に参加を見送ったことがあった。
2013年に大会を制覇したドミニカ共和国代表だが、以降はなかなか結果を残せず。それでも、今回はフアン・ソト外野手(メッツ)やフェルナンド・タティスJr.外野手(パドレス)、ジュニオール・カミネロ(レイズ)内野手など若手を中心にスターが揃っている。
(Full-Count編集部)