広島、黒星もマジック1つ減り「23」 好機で併殺の新井「結果が全て。悔しい」
緒方監督は3回4失点の野村について語らず「広報から本人のコメントが出ているでしょう」
■中日 5-3 広島(24日・マツダスタジアム)
広島は24日、マツダスタジアムで行われた中日戦に3-5で敗れた。先発の野村が3回までに4失点と試合を作れず、マツダスタジアムで今季自身初黒星を喫した。チームは敗れたが、マジック対象チームのヤクルトと阪神がともに敗れたため、優勝マジックは1つ減って23となった。
試合後の緒方監督は、先発した野村についてのコメントを求められたが、「広報から本人のコメントが出ているでしょう。その通りだよ」と言及を避けた。対中日戦の連勝が7で止まった野村は「今日はリズムを作れない投球をしてしまった。点を取られた回はフォアボールが絡んでいるのが反省点。チームに申し訳ない」と反省した。
指揮官が「ヒットもたくさん出ていたし、いい攻撃はできている」と話したように、打線は相手を上回る12安打を放ったが、得点は松山、會澤のソロ本塁打などの3点に終わった。6回には1死満塁のチャンスで代打・新井が登場し、マツダスタジアムのスタンドは最高潮の盛り上がりを見せたが、ショートゴロ併殺打で歓声はため息に変わった。新井は鋭い当たりだった、という報道陣の質問に「当たりがいいとかではなく、結果が全て。悔しいです」と顔をしかめた。
この日の敗戦で、4カード連続で3連戦の初戦黒星となったが、直近の2カードでは2戦目から連勝し、3連戦の勝ち越しを決めている。「また明日、しっかり戦うだけです」と、多くを語らなかった緒方監督。良くも悪くも、この切り替えの早さが、今季の安定した成績につながっているのかもしれない。
(大久保泰伸 / Yasunobu Okubo)