ド軍スネルに15億円“条項”発生か…明記された条件 285億円契約の特殊事情に米言及

負傷離脱はあったがポストシーズンで活躍
ワールドシリーズ連覇を支えた左腕には、意外な契約条項があったようだ。サイ・ヤング賞2度の実績を誇り、今季から5年総額1億8200万ドル(約285億円)の大型契約でドジャースに加わったブレイク・スネル投手の契約に「1000万ドル(約15億円)の球団オプション」が付随しており、その詳細について地元メディアが言及している。
スネルはドジャース加入1年目となった今季、左肩の炎症で約4か月に渡り戦線を離脱。レギュラーシーズンでは計119日間を負傷者リスト(IL)で過ごした。しかし、この「離脱期間」こそが契約に隠された重要なカギだった。米紙「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者はスネルとドジャースの契約合意を報じた際、スネルが「他チームに保有権を移されなかった場合と、特定の怪我で90日以上連続で負傷者リスト入りした場合に発生」するという球団オプションに言及していた。
このスネルの球団オプションについて、ドジャース専門サイト「ドジャー・ブルー」は20日(同21日)に記事を掲載。「ドジャースはブレイク・スネルとの契約でチーム側オプションを獲得した可能性がある」として、スネルの今季の離脱期間について触れた。「ドジャースが具体的にどの(タイプの)怪我を対象に自らを守ろうとしているのかは不明だが、腕か肩またはその両方に関連するものである可能性が高い」。スネルの左肩の炎症がもしこの「特定の怪我」に該当するのであれば、球団オプションが発生することになる。
離脱はあったものの、マウンドに上がればその支配力は別格だった。今季は11試合に先発し、5勝4敗、防御率2.35、奪三振率10.6をマーク。ポストシーズンでは5先発を含む6試合に登板し、3勝2敗、防御率3.18、奪三振率10.9と見事な働きを披露。チームの2年連続のワールドシリーズ制覇に多大な貢献をしてみせた。
スネルは2025年からの5年契約だが、これで球団側がもう1年延長できる可能性が浮上したことになる。2030年は38歳となるシーズンで、その時点でも高いパフォーマンスを維持できているかどうかが焦点になりそうだが、スネルの契約の去就から目が離せない。
(Full-Count編集部)