FA戦士の加入で正念場迎える36歳…偉業へ残り「71」 巨人の外野に予想される“渋滞”

巨人は日本ハムからFAで松本剛を獲得した
FA戦士の加入により、限られた枠を巡る“渋滞”が発生しそうだ。巨人はこのオフ、日本ハムから国内フリーエージェント(FA)権を行使した松本剛外野手を獲得。実績のある32歳の存在は巨人の外野手争いに拍車をかける。
松本は2022年に打率.347で首位打者のタイトルを獲得。2022、2024年には20盗塁以上を記録した。ここ2年は打撃不振や若手の台頭で出場機会を減らしたが、問題なければまずは外野のポジションが与えられ、試される可能性は高い。
左翼は2025年チームトップの17本塁打を放ったトレイ・キャベッジ外野手、右翼は昨夏以降に定着した中山礼都内野手が濃厚。松本の加入によって出場機会減の危機に直面するレギュラー候補は多い。
広島からFAとなり2019年から巨人でプレーする丸佳浩外野手は2025年シーズンは怪我で出遅れ、90試合で打率.267、6本塁打、26打点に終わった。36歳、通算1929安打のベテランが、新加入のFA選手にポジションを譲らないような奮起を求められる。残り71本の通算2000安打を一気に達成したいところだ。
若手ではレギュラー候補に名を連ねる佐々木俊輔外野手、3年目を終えたドラフト1位入団の浅野翔吾外野手らが影響を受けそうだ。2025年、佐々木は53試合で打率.248、浅野も29試合で打率.187に終わった。勝負強い打撃と俊足が武器の若林楽人外野手も春先からアピールが絶対条件となりそうだ。
そのほか一塁手起用が濃厚なボビー・ダルベック内野手を獲得。リチャード内野手、ルーキーイヤーを終えた荒巻悠内野手、大城卓三捕手らも立場は危うくなる。すでに育成ながら入団したクリスチャン・フェリス内野手は身長200センチ、体重127キロの堂々たる体格。2021年から2024年までブルージェイズ傘下に所属していた。昨季は1Aで76試合303打席で49安打、14本塁打を放つなど、長打力を武器としており、支配下登録となれば、さらなる“玉突き”が予想される。
(Full-Count編集部)