外れ1位が残した衝撃の「.891」 9HRで支配下勝ち取った大器も…巨人に眠る“お宝”

巨人・石塚裕惺(左)と三塚琉生【写真:小林靖、町田利衣】
巨人・石塚裕惺(左)と三塚琉生【写真:小林靖、町田利衣】

ドラ1・石塚裕惺は1年目から2軍で躍動した

 大きな転機となるかもしれない。2026年シーズンに、2年ぶりのリーグ制覇を目指す巨人。ここでは快進撃へのラッキーボーイとなるべく、プロスペクトを紹介する。

 大注目は2年目を迎える石塚裕惺内野手だ。金丸夢斗投手の外れ1位で花咲徳栄高から入団。182センチ、84キロの恵まれた体格から、2軍で非凡なセンスを発揮。怪我で出遅れたが、55試合に出場して打率.327(159打数52安打)はチームの150打席以上立った選手のなかでトップ。3本塁打でOPS.891の成績を残した。

 1軍でも9試合に出場し初安打もマーク。2軍では遊撃で41試合、三塁では11試合でプレー。坂本勇人内野手も2006年の高校生ドラフトで、堂上直倫内野手の外れ1位で入団し、高卒2年目にブレークしただけに、スターと重ねるファンも多い。

 21歳の三塚琉生(るい)外野手は桐生第一高から2022年育成ドラフト6位入団。1年目に左膝を負傷し、長いリハビリを経て2024年6月に実戦復帰した。3年目の2025年は2軍で78試合に出場して打率.318、チームトップの9本塁打をマーク。6月には支配下契約を勝ち取るなど、大きな成長を遂げた。1軍では12打数無安打、8三振と悔しい結果に終わるも、2軍に収まる“器”ではもったいない。

 開幕スタメンを狙える位置にいるのは佐々木俊輔外野手だ。1軍でもお馴染みではあるが、2025年は3度の2軍落ちを味わった。このオフ、中堅の競争相手としてFAで松本剛外野手が加わったが、社会人3年目となる26歳は負けるわけにはいかない。

 育成選手では20歳右腕の園田純規投手が13試合の先発で8勝無敗、防御率1.50と無双した。松井颯投手は2022年に育成ドラフト1位で入団後、同年5月に支配下へ。2024年オフに再び育成契約となってしまい、2025年はイースタン・リーグで17試合に登板し、2勝2敗、防御率2.27との成績を残した。石塚と同じ花咲徳栄高から明星大を経てプロ入りした25歳。2026年の支配下復帰が待たれる。

 2026年の巨人は、不動レギュラーとなる選手は泉口友汰内野手、トレイ・キャベッジ外野手の2人程度と予想される。勢いのある若手が頭角を現し、一気にポジションを奪うことをファンも願っている。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY