巨人にFA移籍決断も「今も怖いです」 日本ハム去る松本剛が明かした胸中

松本剛が杉谷拳士氏のYouTubeチャンネルに出演
元日本ハム内野手の杉谷拳士氏が、自身のYouTubeチャンネル「熱スギヤch」で、今オフ日本ハムから巨人にFA移籍した松本剛内野手と対談した。松本は移籍決断までの悩んだ胸中を激白。幼少期からファンだった巨人で「開幕戦でコールされる自分をイメージして今は練習しています」と目標を掲げた。
プロ14年目での権利取得に「FAという思考になったことがなくて、ずっと。自分には関係ない、最初2軍にいたので日数を取らないといけないものだったので考えたこともなかったんですけど、ここ数年現実的になってきて、今年も取れるか不調で2軍にもいってしまったので怪しいところで、最終的に取得できて、あまり実感がなくて」と明かす。
シーズン後、自身のことを振り返ったときに「来年どうすればいいかの選択肢のひとつとして、新しい環境にいくということは僕にとってすごくプラスになることだろうなというのはそのときあったんです。いろいろ悩みました。ファイターズさんからも必要としているという言葉もいただきましたけど、もう一度、一野球人として。ファイターズでは選手会長もやらせてもらって人として成長させてもらいましたし、野球人としてもずっと育ててもらったので感謝しかないんですけど、ここ数年成績がよくなくて、でもまだやってやるという思いがすごく強かったので、チャレンジして、もう一度自分を奮い立たせてというか、すごく勇気のいる決断でした」と揺れた心境を説明した。
さらに「ジャイアンツが一番に声を掛けてくれて、阿部さんから『来年力になってほしい』という言葉をいただいたときに、今年不甲斐なくて悔しい1年だったんですけど、そうやって評価してくれるチームがある、そう思ってくれている人がいると思ったときに、もう一回絶対活躍してやろうと思ってジャイアンツに行くことを決めました」と決断の理由も口にした。
32歳での新たな挑戦に「今も怖いです、全然」と本音も。「めちゃくちゃ不安があるので、でもこれってすごく久しぶりの感覚で、不安の中でやらなきゃというのがあるんです。不安のほうが先行している。でも若いときってこうだったなと。鎌ケ谷のときも来年やらないとクビになっちゃうって不安が先行しているので、練習しなきゃと思うし練習しようと思う。ここ数年なかったわけじゃないですけど、ちょっと薄れていたのが正直なところだったので、改めてこのオフ、不安がある中でやってやろうっていう練習のモチベーションが高いです」と語気を強めた。