“リーグ最低”だった広島に救世主 優良助っ人2人で「26&106」…1年目で存在感

広島のサンドロ・ファビアン(左)とエレウリス・モンテロ【写真:加治屋友輝、栗木一考】
広島のサンドロ・ファビアン(左)とエレウリス・モンテロ【写真:加治屋友輝、栗木一考】

モンテロとファビアンが1年目から打線のけん引

 新井貴浩監督3年目となった2025年シーズン、広島は2年連続Bクラスとなる5位(59勝79敗5分)に終わった。2024年オフに、新助っ人として野手2人、投手1人を獲得。借金は2から20に増えたが、課題だった得点力向上は改善の兆しを見せた。昨年オフの補強が広島に与えた影響を見ていく。

 広島は2024年シーズン、8月終了時点で首位だったが、9月以降に急失速。リーグワーストの打率.238、ワースト2位の415得点と、打線の低迷が優勝を逃した要因の一つとなった。課題解消に向け、エレフリス・モンテロ内野手とサンドロ・ファビアン外野手を獲得。加入した2人の助っ人は、広島打線に好影響をもたらした。

 モンテロは105試合に出場し、打率.255、9本塁打、41打点。8月には6本塁打を放ち、一塁手としても安定した守備でチームに貢献した。モンテロ以上に、高い適応力を見せたのが27歳のファビアン。正左翼手として、138試合に出場し、打率.276、149安打、17本塁打、65打点をマーク。本塁打と打点はチームトップで、7月にはオールスターゲームにも出場した。

 助っ人2選手の活躍は得点力向上にもつながり、2025年シーズンのチーム打率はリーグ3位の.246、得点も前年を上回る441得点を記録。チーム本塁打も52本から71本に増えた。来日1年目から打線の軸として活躍したモンテロとファビアンは、新たに契約を結び、2026年も広島でプレーする。

 一方、先発ローテーションの一角として期待されたジョハン・ドミンゲス投手は、6試合に登板して1勝1敗、防御率3.71。6月19日のソフトバンク戦で負け投手(5回6失点)になって以降、1軍登板はなく、オフに来季の契約を結ばないことが球団から発表された。

 2026年シーズンに向けて、球団は新助っ人としてフレディ・ターノック投手を獲得。左腕リリーバーのテイラー・ハーン投手とも再契約を結んだ。今後、補強を行う可能性はあるが、野手の助っ人はモンテロとファビアンの2人になる可能性が高い。この2人が1年目以上の成績を残せば、3年ぶりのAクラス、2018年以来となるリーグ制覇が現実味を帯びてくるはずだ。

(Full-Count編集部)

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