中日19歳が覚醒間近 復活目指すドラ1&育成の星…ブレーク候補に高まる期待

中日・鵜飼航丞、森駿太、草加勝(左から)【写真:小林靖】
中日・鵜飼航丞、森駿太、草加勝(左から)【写真:小林靖】

ファーム日本一に輝いた若竜たち、2026年の1軍台頭が期待される5人を厳選

 中日は2025年、Aクラスにあと一歩手が届かぬ4位でシーズンを終えた。ただ、ウエスタン・リーグでは、14年ぶり7度目の優勝を果たし、ファーム選手権でも頂点に立った。若き才能たちが躍動した一方で、1軍の壁に跳ね返された1年でもあった。ここでは、2026年こそ1軍定着、そしてブレークが期待されるプロスペクト「トップ5」を“独断”で選出してみた。

 5位には松木平優太投手を挙げる。2024年に支配下選手登録され2勝を挙げて将来を嘱望されたが、2025年は開幕前の右足首負傷離脱。そこから投球フォームを崩し、1軍登板はわずか1試合。2軍練習場でも落合英二前2軍監督が付きっきりで練習する姿もあった。“万全”な状態に戻ればファーム防御率1点台(2024年)を記録できる実力者だ。チームはドラフト1位&2位で即戦力右腕を2人獲得しただけに、勝負の1年となる。

 4位に挙げるのは土田龍空内野手。かつては正遊撃手の座を掴みかけたが、打撃不振で2軍暮らしが続いた。高卒5年目の2025年はファームで打率.274、ファーム選手権では優秀選手賞に輝くなど自己最多の5本塁打と成長を見せた。2025年は打率1割台に沈んだが、1軍の舞台で結果を残したい。

 3位は草加勝投手を選出する。2023年ドラフト1位で亜細亜大から入団。1年目の2024年は、右肘のトミー・ジョン手術を受け、シーズンを通してリハビリ生活。2025年は2軍で12試合に登板し、1勝0敗、防御率3.38。10月1日にプロ初登板も3回1/3を投げ、8安打5失点でプロ初黒星。防御率13.50だった。即戦力投手のルーキーも入団しそろそろ背水の立場になってもおかしくない“ドラ1”。元々持っている素質は十分なだけに、シーズン終盤の好投を自信に変え飛躍を遂げたい。

 2位に選出したのは鵜飼航丞外野手。今季は1軍30試合で本塁打ゼロに終わったが、引退した中田翔氏が「バケモノみたいに飛ばす」と評した長打力は魅力。ファームでは打率.299、7本塁打、44打点を記録。来季、本拠地に新設予定の“ホームランウイング”は、右の大砲候補にとってこれ以上ない追い風となるはずだ。

 1位には森駿太内野手を推す。188センチ、93キロの堂々たる体格を誇り、高卒1年目の2025年は74試合で打率.232、9本塁打、29打点、OPS.714をマーク。さらに9月には1軍デビューし、プロ初安打も記録した。三振は多く記録したものの、それを補って余りある長打力はロマン十分。クリーンアップを担う未来が楽しみな19歳だ。

(Full-Count編集部)

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