ド軍の電撃トレードで生じた「空白の1枠」 嵐の幕開けか…番記者が予想する“超大物”

ルイーズのトレード放出は大型補強への布石か
年明け早々の発表に注目が高まっている。ドジャースは29日(日本時間30日)、2023年に67盗塁を記録したエステウリー・ルイーズ外野手をマーリンズへ放出し、18歳の右腕アドリアーノ・マレーロを獲得したと発表した。このトレードによって、40人のロースター枠に「1」の空きが生まれたことで、超大型補強への布石ではないかとする見方が強くなっている。
2023年にアスレチックスで67盗塁をマークしてタイトルを獲得したルイーズは、今季4月にドジャースへ加入したが、厚い選手層に阻まれ19試合の出場、打率.190、4盗塁にとどまっていた。今回の放出でドジャースの40人枠は「39」となり、1つの空席が生まれた形だ。FA市場にはいまだ、ボー・ビシェット内野手やカイル・タッカー外野手、コディ・ベリンジャー外野手といった超大物が残っており、彼らの動向がこの「最後の1枠」に直結する可能性がある。
地元メディア「ドジャース・ネーション」のダグ・マッケイン氏は、この空席の行方について「想像するのは自由だ」と前置きした上で、特にビシェットへの強い関心を示した。「個人的には最優先候補だよ。レギュラーシーズンでもポストシーズンでもしっかり打てる打者だ。本人もすでに、将来的には二塁や三塁への転向にも前向きだと語っているから、その可能性はあると思う」と獲得を熱望した。
また、FA市場最大の目玉とみられているタッカーについては「彼はケガに悩まされたシーズン明けでもある。指の怪我、ふくらはぎの怪我と、いくつか問題を抱えていたし、怪我後は、オールスター級の打撃とは言えなかった」と指摘。3億7500万~4億ドル(約586億5380万円~625億6400万円)規模の大型契約も予想されているが、今オフに他球団と契約した後、短期間でオプトアウトして再びFA市場に戻ってくる可能性もあるとした。
一方でヤンキースをFAとなり、古巣ドジャースへの復帰が囁かれるベリンジャーについては「最終的にメッツとヤンキースの一騎打ちになるのではないかという憶測が多い」と分析。今季の本拠地ヤンキースタジアムではOPS.900を超える一方で他球場ではOPS.700台前半に沈むというデータから、獲得には慎重な見方を示している。
2025年の幕引きとともに生まれた、ドジャースの「空白の1枠」。大谷翔平投手らを擁し、ワールドシリーズ3連覇を目指す常勝軍団にとって、この枠は誰もが驚くような新スターを迎え入れるためのレッドカーペットなのか。年明けから一瞬たりとも目が離せない。
(Full-Count編集部)