球宴捕手がファンと約束ホームラン 初成功に笑顔「明日も誰かのために」
ロイヤルズの捕手ペレスがファンのためにホームラン
かつてベーブ・ルースが病気の少年ファンのためにホームランを打ってみせたという逸話はあまりにも有名だが、それを地で行く一発が24日(日本時間25日)に生まれた。ロイヤルズの捕手サルバドール・ペレスが、本拠地インディアンス戦で果たしてみせた。球団公式サイトが伝えている。
2015年にはワールドシリーズMVPに輝き、これまで球宴6度、ゴールドグラブ賞4度という受賞歴を持つペレスは、ロイヤルズ屈指の人気選手。この日、試合前の打撃練習中にネッド・ヨスト監督に声を掛けられ、車いすに乗ったファン、コリン・カウチさんと会話を交わしたという。旧知のカウチさんはペレスの名前が入ったユニホームを着るなど準備万端。その姿を見たペレスは「今日ホームランを打ったら、それは君のためのホームランだよ」と話したという。
そして迎えた初回の第1打席。無死一、二塁の絶好機で打席に立ったペレスは、インディアンス右腕のクレビンジャーからセンターへ22号先制3ランを放った。
「自分でうれしかったし、ワクワクしたよ」と話すペレスは、ホームランを打つと誰かに約束したのが初めてだったことを明かし、「もっとやった方がいいね」と笑顔。さらに「明日、スタンドにいる誰かに、君のためにホームランを打つよって言うんだ。誰かのためにするんだ」と豪快に笑ったという。
はたして、25日(同26日)もファンの誰かと約束し、見事アーチを架けることができるのだろうか。