広島が快勝でマジック22 緒方監督「今日は大地。ナイスピッチングです」
投打のかみ合った試合展開で中日に快勝
■広島 6-2 中日(25日・マツダスタジアム)
広島は25日、マツダスタジアムで行われた中日戦に6-2で勝ち、マジックを22に減らした。先発の大瀬良大地が7回2失点と好投し、打線も初回の丸佳浩の3ランから効果的な本塁打で得点を重ねた。理想的な試合展開に、試合後の緒方孝市監督は饒舌だった。
大瀬良は立ち上がりに平田の先頭打者本塁打で先制を許したが、直後に丸の3ランで逆転。その後は6回のビシエドの一発のみで、リードを守って7回2失点で降板した。緒方監督は「今日は大地。ナイスピッチングです」と、リーグトップの14勝目をマークした右腕を褒めたが、内容に関しては「本人はどう思っているのかな。こちらからはそんなにいい状態ではなかったように見えた」と首を傾げる場面もあった。
緒方監督は「立ち直れたのは(1回)裏の攻撃で3点を取ってくれて、あそこが大きかった。流れを引き戻した後、大地のタイムリーに、効果的なホームランが2本出た」と打線の援護を勝因に挙げた。大瀬良の良かった点を質問されると「ランナーを出しても粘ったし、いい形で相手の攻撃を止めるイニングを作ってくれた。要所要所をしっかり抑えてくれた」と一定の評価は与えたが、エースとして、まだまだ物足りない点も感じているようだった。
8回からはフランスアと中崎が無失点に抑えた。緒方監督は「後半ずっと登板が続いていて、今が一番苦しい時期だと思う。これから頑張ってもらわなければいけない2人」と、こちらは一転して労いの言葉をかけた。
ほとんどコメントしなかった前夜から、この日は報道陣の質問に丁寧に答えた緒方監督。メディアを通じて見せる指揮官の変化にチームは触発されているのか、広島は着実に優勝へのマジックを減らしている。
(大久保泰伸 / Yasunobu Okubo)