3年間2試合→16試合で防御率2.09 1軍抜擢から大躍進…2025年のパで躍動…注目若手

昨季のキャンプで抜擢されたルーキーや若手がシーズンで存在感
プロ野球は2月に入り、各球団が各地で熱気あふれる春季キャンプを送っている。1軍と2軍に振り分けられてスタートするのが通例だが、期待の若手が実績を問わず1軍に抜擢されるケースも少なくない。2025年のキャンプで1軍に名を連ね、シーズンで大きく飛躍を遂げたパ・リーグの若手たちの軌跡を振り返る。
日本ハムでは、達孝太投手が抜群の存在感を示した。過去3年間でわずか2試合の登板にとどまっていた右腕だが、昨季は先発ローテーションの一角として16試合に登板。防御率2.09、与四球率1.67と抜群の安定感を誇り、デビューから全試合先発での7連勝というNPB新記録を樹立した。最終的に8勝を挙げ、チームの躍進を支える柱へと成長を遂げている。
外野手に専念した矢澤宏太投手も飛躍につなげた。故障離脱を経験しながらも自己最多の86試合に出場し、打率.247、11盗塁をマーク。ポストシーズンでも攻守にわたる活躍を見せ、二刀流から野手への転向を成功させた。
楽天ではドラフト4位ルーキーの江原雅裕投手が、キャンプからオープン戦での好投を経て開幕1軍を勝ち取った。シーズンでは30試合に登板し、防御率3.45と即戦力の期待に応える働きを見せた。野手では黒川史陽内野手と中島大輔外野手の若手コンビが台頭。黒川は83試合で打率.299、OPS.745と勝負強い打撃を披露した。プロ2年目の中島は124試合に出場して規定打席に到達。打率.266、22盗塁を記録し、外野のレギュラーの座を不動のものとしている。
西武は投手陣の若返りが目立った。山田陽翔投手は49試合に登板して17ホールド、防御率2.08とブルペンの救世主に。羽田慎之介投手も24試合に登板し、日本人左腕最速となる160キロを計測するなどポテンシャルの高さを見せつけた。野手ではドラフト2位の渡部聖弥外野手が、キャンプから1軍の舞台で長打力を発揮。109試合で12本塁打、43打点をマークし、新人王争いにも加わる奮闘を見せた。
ロッテは高卒2年目コンビが躍動した。田中晴也投手は13試合に登板して防御率2.48、奪三振率9.08を記録。木村優人投手も先発・救援の両輪で3勝2敗5ホールド、防御率3.31と、1軍登板なしに終わった1年目から劇的な進化を遂げている。野手では寺地隆成捕手が116試合に出場し、打率.256、5本塁打を放つなど正捕手への階段を上った。山本大斗外野手も107試合で11本塁打を記録し、一時は4番に座るなど大砲としての片鱗を示した。
ソフトバンクの日本一に貢献した左腕
オリックスでは、才木海翔投手が勝ちパターンの一角に定着した。38試合で防御率1.87、奪三振率9.62と圧倒的な投球を見せ、11ホールド4セーブをマーク。前年の防御率5.09から劇的な改善を見せ、リリーフ陣に欠かせない存在となった。
ソフトバンクでは、松本晴投手が29試合に登板して6勝を挙げ、防御率2.76と左腕不足のチームを救った。前田純投手も先発として10試合で防御率3.12、木村光投手は13試合で防御率1.02と、育成出身や若手が次々と1軍の戦力となり、リーグ優勝と日本一への原動力となった。新たな才能の台頭は、長いシーズンを戦い抜く上で不可欠な要素だ。2026年もキャンプでの抜擢をきっかけに、パ・リーグに新たな風を吹き込む新星が現れることが期待される。
(「パ・リーグ インサイト」望月遼太)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)