ド軍の金満補強は「悪いことじゃない」 宿敵CEOが称えたワケ…忘れぬ“救いの手”

ジャイアンツのベアCEOが明かしたドジャースへの“本音”
ジャイアンツのラリー・ベアCEOが、米ポッドキャスト番組「ダン・パトリック・ショー」に出演し、同地区のライバル球団であるドジャースへの思いを明かした。「ドジャースは嫌いですか?」という“直球”の問いかけに「そうは思わない」と否定。「倒すべきドラゴンがいることは、必ずしも悪いことじゃない」と独自のライバル観を語った。
番組で司会のダン・パトリック氏から「『ドジャースは野球にとって◯◯だ』の空欄を埋めてください」と問われたベア氏は「『偉大な競争相手』だ。ジャイアンツにとっても」と回答。続けて「ドジャースは嫌いですか?」と聞かれると、冷静に持論を展開した。「倒すべきドラゴンがいることは、スポーツにとって必ずしも悪いことではない。我々はドジャースに勝ちたいし、地区の頂点に立ちたい。そしていつかは、自分たちが倒される側のドラゴンになりたいと思っている」と熱弁を振るった。
大型補強を続けるドジャースの体制を批判する声も上がっているが、ベア氏の見方は違う。「ドジャースには脱帽だ。彼らは高額な選手を獲得しているが、それだけじゃない。ファームシステムや育成を通じても、しっかりと結果を出してきた」と、育成能力にも長けていると称えた。
自身もサンフランシスコで育ったというベア氏。「(ドジャースとは)スポーツ史に残る最高のライバル関係の一つだったし、今もそれは変わらない。だから“憎しみ(ヘイト)”という言葉は好きじゃない。これは血がたぎるような、でも良い意味でのライバル関係なんだ」と力説した。
敵対するだけがライバルではない。1992年、ジャイアンツが財政難でフロリダ移転の危機に瀕した際、サンフランシスコ残留を最も強く支持したのは、当時のドジャースオーナー、ピーター・オマリー氏だったという。「我々は1958年、ブルックリンとニューヨークから一緒に西(海岸)へ移ってきた。このライバル関係は、本当に素晴らしいものなんだ」と感謝を口にする。
「フィールド上では、お互い全力で叩き潰そうとする。でもフィールドの外では、野球を成長させるための仲間であり、パートナーなんだ」。ミシシッピ川以西で野球文化を開拓した2球団にとって、健全な対立関係こそが球界の発展につながるとベア氏は信じている。
(Full-Count編集部)