菅野がロッキーズで始動、キャンプイン2日前に決着「ホッとしました」
ロッキーズの菅野智之投手は12日(日本時間13日)、アリゾナ州スコッツデールの球団施設でキャンプ初日を迎えた。キャッチボール、投内連係など約1時間の全体メニューに汗を流し、3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)へ順調な調整を見せた。
キャンプイン2日前の去就決着。ようやく決まった新天地に、菅野は晴れやかな表情を浮かべた。
「焦りはなかったです。どの道、野球をやることに変わりはなかったので。WBCもありましたし、順調に調整できていたので。とはいえ、キャンプが始まる前に決まって、ホッとしました」
35歳のオールドルーキーとしてメジャーデビュー。オリオールズで唯一、1年間ローテを守り、10勝10敗、防御率4.64。157イニングと先発投手の仕事を果たした。ただ、33被本塁打はリーグワースト(メジャーワースト3位)だった。
本拠地クアーズ・フィールドは標高1600メートルと高く、打者天国として知られている。メジャー生き残りへ、課題はハッキリしている。
「大きいことは言えないですけど、1年間戦ってみて、見えたものもあります。1年間を振り返った時に半分とは言わないですけど、かなり防げたと思う。そこを頭に入れて、ここまで準備をしてきている。去年よりもいい成績を出す自信はあります」
ロッキーズは昨季43勝119敗と歴史的大敗を喫した。新天地ではいきなり開幕投手を任される可能性もある。「究極のプロフェッショナル。期待しているのはストライクゾーンで勝負して、5日に1回投げてもらうこと。リーダーシップも発揮してくれると思っている」。ウォーレン・シェーファー監督の期待は大きいが、移籍交渉では要望を拒否される一幕があったという。
「馴染みのある11番にしました」背番号決定までの舞台裏
背番号だ。巨人では新人だった2013年から2018年まで「19」を付け、オリオールズ、今回の侍ジャパンでも19番を付けてきた。ズバリ愛着のある背番号だった。
「本当は19番が良かったんですけど、ブラックモン選手の永久欠番みたいな感じなので。『それはダメだ』と言われたので。馴染みのある11番にしました」
「ブラックモン」とはロッキーズ一筋で通算1805安打を放ったチャーリー・ブラックモン。2008年ドラフト2巡目で入団してからロッキーズのフランチャイズ・プレーヤーだった。まだ永久欠番ではないとはいえ、日米通算146勝右腕は“暗黙のルール”に阻まれたようだ。
巨人、オリオールズはオレンジがチームカラーだったが、パープルが新たなチームカラーとなる。「うん、オレンジ以外もいいんじゃないですかね」と話し、報道陣の笑いを誘った。
「いい1年になればいいなと思います。周りに強いチームがたくさんいますけど、メジャーリーグは何が起こるか分からない。その中でチームの力になりたい」
今後は17日にチームを離れ、侍ジャパンの宮崎合宿に合流する。36歳が新天地で第一歩を踏み出した。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)