前回大会直後に亡命…日本に戻らなかった160キロ右腕 五輪で金3度、復権狙う「赤い稲妻」|キューバ


4強入りした前回大会を上回る「最強の布陣」を結成
五輪で3度の金メダルに輝き、かつては「野球王国」として世界を席巻したキューバ。2006年の第1回WBC以来となる決勝進出を目指す古豪は、2023年の前回大会では、亡命選手を含めた「ドリームチーム」を初めて結成。ベスト4進出を果たしたが、今大会はそのメンバーをも上回る「最強の布陣」。侍ジャパンとは準決勝まで当たらないプールAだが、勝ち上がるポテンシャルは十分だ。
投手陣で面白い存在となるのは、ブルージェイズのジャリエル・ロドリゲス投手だ。日本ファンにとって最も印象深いのは、中日時代の活躍だろう。2020年に育成契約した当初は先発だったが、2022年にリリーフへ転向すると才能が完全に開花。最速160キロ超の直球と高速スライダーを武器に、45ホールドポイント、防御率1.15という好成績で最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得した。
しかし、2023年のWBC前回大会にキューバ代表として出場した直後、メジャー挑戦を目指して亡命。2024年にブルージェイズと5年3200万ドル(約47億7000万円)で大型契約を結び、同年は21試合に先発登板し、1勝8敗、防御率4.47だった。2025年は再び救援に転向し、66登板で3勝2敗、2セーブ14ホールド、防御率3.08。しかし、ワールドシリーズのロースターからは外れた。

打線の中心は“身体能力の塊”ヨアン・モンカダ
打線の中心には、メジャーの第一線で活躍するスターが座る。ホワイトソックスなどで実績を積み、現在はエンゼルスに所属するヨアン・モンカダ内野手だ。かつての有能株で身体能力の塊とも言えるスイッチヒッターは、一振りで試合を決める長打力と卓越した選球眼を兼ね備える。また、日本で愛されたアルフレド・デスパイネ(グランマ)も健在。ベテランの存在感も無視できない。
「赤い稲妻」と称されるかつての黄金時代を彷彿とさせる、パワーとスピードの融合。ソフトバンクのリバン・モイネロ投手、巨人のライデル・マルティネス投手らはご存知の通り、メジャーのスターにも引けを取らない実力を持っている。中日の巡回コーチを務めているオマール・リナレス氏も打撃コーチとしてベンチ入りしており、侍ジャパンと当たる場合には厄介な相手になりそうだ。
キューバ代表メンバー一覧



(Full-Count編集部)







