大谷翔平の“最速目撃男”が打線の中心 本物エース参戦で飛躍の予感…“アズーリ”が秘める可能性|イタリア


メジャー通算109勝のアーロン・ノラが電撃参戦
野球が“国技”ではない。それでも、WBCにおいてイタリア代表は、常に「一筋縄ではいかない存在」だ。派手なスター軍団ではないが、確かな投手力と計算された打線で、これまでも強豪を幾度となく苦しめてきた。今大会、そのイタリアが切り札として用意するのが、世界トップクラスのエースである。
フィリーズの絶対的エースであり、メジャー通算109勝のアーロン・ノラ投手が電撃参戦した。2018年には自己最多17勝、リーグ1位のWAR9.7を記録し、サイ・ヤング賞投票3位に入った実力派右腕だ。昨季は一発に泣く場面もあり、7年1億7200万ドル(約269億円)の大型延長契約1年目は期待通りとは言えなかった。それでも、伸びのある速球と高回転のカーブは健在で、その総合力は大会全体を見渡しても屈指の存在と言っていい。
打線の中心を担うのが、2023年大会に続いて代表入りしたビニー・パスカンティーノ内野手(ロイヤルズ)だ。2024年は19本塁打、昨季は32本塁打、113打点とキャリアハイの成績を残し、主砲としての地位を確立した。

話題を呼んだのが、ドジャース・大谷翔平投手との対戦だ。昨年6月28日(日本時間29日)、投手復帰直後の大谷と相対し、大谷にとって自己最速となる101.7マイル(約163.6キロ)の速球を投げ込まれた。実は2023年大会でも102マイル(約164.1キロ)を計測しており、図らずも“最速を引き出す打者”として注目を集めた。
ポテンシャルは計り知れない“ジャックタニ”
同じロイヤルズからは、“ジャックタニ”の愛称で知られるジャック・カグリオーン外野手も名を連ねる。フロリダ大で投打二刀流として活躍し、2024年ドラフト全体6位でプロ入り。昨季はメジャーデビューを果たし、7本塁打を放つ一方で厳しい洗礼も受けたが、そのポテンシャルは計り知れない。また、派手さはないものの、マーリンズ時代に41盗塁でタイトルを獲得したジョン・バーティ内野手(カブス)は、機動力で流れを変えられる存在だ。
投手陣ではノラに次ぐ存在として、元二刀流のマイケル・ローレンゼン投手(ロッキーズ)が控える。2023年にはノーヒットノーランを達成するなど、ハマった時の爆発力は折り紙付きだ。リリーフ陣には、鋭いフリスビースライダーを武器とするアダム・オッタビーノ(メッツ)、ダン・アルタビラ(ホワイトソックス)両投手ら、経験豊富なベテランが揃う。
“アズーリ”の愛称で知られるイタリア代表。サッカー界では堅守を武器に世界の頂点に立ってきた歴史を持つ。その哲学は、今回の野球代表にも通じるものがある。強固な守備と投手力を土台に、試合を静かに支配する――。プールBで注目のチームの一つであることに間違いはない。













(Full-Count編集部)






