WBC全戦全敗も…“中米の雄”に輝く怪物打者 由伸を粉砕、脇を支えるNPB助っ人|ニカラグア


ビエントスは昨年WSで山本由伸から本塁打
中米に位置するニカラグアは、2023年に初出場した際は予選プール4戦4敗で涙をのんだ。しかし、2025年2月のWBC予選では、敵地・台北ドームで行われた完全アウェイの決戦で、前年のプレミア12王者・台湾を6-0で完封。格上を圧倒する力を見せつけ、2大会連続の本大会出場を決めた。予選は不参加だったが、本番で侍ジャパンにとっての“最大の脅威”となる逸材が、新たに打線に加わる。
今大会で中心に座るのが、マーク・ビエントス内野手(メッツ)だ。米国出身の26歳は、母がニカラグア人であることから出場資格を得た。2017年ドラフト2巡目でプロ入りし、2021年に2A・3Aの83試合で25本塁打、OPS.933と才能が一気に開花。翌2022年は3Aの101試合で24発、OPS.877と好成績を残し、2023年にメジャーデビューを果たした。2024年には正三塁手の座を掴み、111試合で打率.266、27本塁打をマークした。
特筆すべきは、大舞台でのバッティングだ。同年のポストシーズンではフィリーズとの地区シリーズで2本塁打を放つと、ドジャースとのナ・リーグ優勝決定シリーズでは3発を叩き込んだ。しかも、そのうちの1本は山本由伸投手から放ったもの。日本のエースの快速球を粉砕した実力は侍ジャパンの投手陣にとっても極めて危険な存在と言える。

総合力では苦戦予想も…あなどれぬ存在
ただ、打線全体で見れば、ビエントスへの依存度が高い構成であることは否めない。メジャー経験者はチェスラー・カスバート内野手や、現在ソフトバンクに在籍するジーター・ダウンズ内野手らがいるものの、いずれもレギュラーに定着はできなかった。投手陣ではWBC予選から牽引したカルロス・ロドリゲス投手(ブルワーズ)に期待。2015年にレイズで11勝を挙げた35歳のエラスモ・ラミレス投手(ツインズFA)がカバーすることになる。
優勝候補のドミニカ共和国、強豪ベネズエラとの同じプールD。投打の戦力的にはニカラグアの勝機はかなり薄い。だが、しかし……マーク・ビエントスという一振りがある限り、ニカラグアは“何も起きない相手”ではない。
ニカラグア代表メンバー一覧
(Full-Count編集部)


