侍Jとの絆生んだ“悶絶シーン”…大谷翔平も「リスペクト」の清々しさ|WBCプレイバック

敗れるも、勝利した日本に拍手をおくるチェコナイン【写真提供:産経新聞社】
敗れるも、勝利した日本に拍手をおくるチェコナイン【写真提供:産経新聞社】

試合に大敗するも…スポーツマンシップ溢れる行動に称賛

 3月5日に開幕する「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」。野球日本代表「侍ジャパン」の連覇はもちろん、世界のスターたちのスーパープレーや、代表チームの誇りをかけた戦いにも注目が集まります。

 3年前の前回大会でも、いまだ記憶に新しい名シーンや珍場面が生まれました。Full-Countでは、今大会の“熱狂”の準備として、2023年の忘れられない場面をプレイバックします。

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 勝ち負けではない。ひたむきな姿勢が、観る者の心を鷲掴みにした。2023年3月11日、東京ドームで行われた1次ラウンドの日本-チェコ共和国戦。侍ジャパン目当てのファンは、いつしかチェコの健闘も祈るようになっていた。きっかけは、2回1死の“悶絶シーン”だった。

 佐々木朗希投手の162キロ直球が、ウィリー・エスカラ内野手の膝を直撃。「当たった瞬間は骨の音かボールの音かわからなかった。本当に恐怖でした」。エスカラは苦悶の表情を浮かべて転げ回った。しかし立ち上がると、痛みを堪えて一塁へ。場内からは拍手が巻き起こった。

 試合は2-10で大敗したが、チェコナインは侍ジャパンを拍手で称えた。スポーツマンシップに溢れた清々しい行動に、SNS上では「スポーツってこうだよねって、素敵だよねって改めて思わされた」などの声が上がった。

試合後、観客の声援に応えるチェコ代表【写真:荒川祐史】
試合後、観客の声援に応えるチェコ代表【写真:荒川祐史】

 この一戦をきっかけに両チームには絆が生まれた。大谷翔平投手が試合後、自身のインスタグラムのストーリーズで「リスペクト」とメッセージを送ると、チェコのパベル・ハジム監督は「オオタニが我々に心温まるテキストメッセージを送ってくれた。我々はそれに感動した。日本チームは本当に素晴らしいチームで、日本の野球ファンがチェコ野球に興味を持ち始めてくれることを願っています」と感謝した。

 死球を与えた佐々木は後日、エスカラをホテル前で待ち、両手に持った2袋分のお菓子を“お詫び”にプレゼント。心温まる交流も話題となった。今大会も1次ラウンドは侍ジャパンと同じプールCに入り、東京ドームで3月10日に戦う。3年をへて、両チームはどんな化学反応を見せるのか注目だ。

(Full-Count編集部)

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