否定的だった源田壮亮の侍J選出 騒動経た“今の姿”に評価一変…「最後まで外せない」と断言できる理由|解説者の眼

中日との強化試合で、軽快な守備を見せる侍ジャパン・源田壮亮【写真:加治屋友輝】中日との強化試合で、軽快な守備を見せる侍ジャパン・源田壮亮【写真:加治屋友輝】

新井宏昌氏、今春2度目2安打の源田の打撃を解説

 日本が誇る名手は、やはり侍から外せない。野球日本代表「侍ジャパン」の源田壮亮内野手(西武)が27日、バンテリンドームで行われた中日との強化試合「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2026 名古屋」に「7番・遊撃」で出場。安定した守備に加えて2安打するなど攻守に存在感を示し、5-3の勝利に貢献した。

 快音が止まらない。2回、先頭で打席に入ると中日・柳の直球を捉えてライナーで右前に運んだ。7回の第3打席では松木平の外角直球を逆らわずに左前へ流し打ち。22日のソフトバンク戦(サンマリン宮崎)に続く2安打で、今春の強化試合は5打数4安打とバットでも好調ぶりを披露している。

 前回2023年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は東京ラウンドで右手小指を骨折しながら出場を続けて3度目の世界一に貢献。2024年までパ・リーグ遊撃手部門で7年連続ゴールデングラブ賞を受賞するなど、球界を代表する名手として君臨した。だが2024年オフに週刊誌の不倫疑惑報道もあり、昨季2025年は104試合出場で打率.209と打撃不振。入団9年目で自己ワーストの数字が並び、スタメンを外れる試合も増えていた。

 2月16日に33歳となって迎えた10年目のシーズン。現役時代に通算2038安打をマークした野球評論家・新井宏昌氏は、侍ジャパンの27日の試合について「予想していたより、源田選手の打撃が好調です。もともと彼の昨年の成績を考えると、代表メンバーに選ばれるのはどうかなと思っていました」と真っ先に源田の名前を挙げて現状に言及した。

「経験と守備力というところで、遊撃に入って8番か9番を打つ。守りだけの選手なのかなというイメージでした。源田選手の打順でチャンスが回ってくれば、代打を用意する必要があるのかなと思っていました。昨年の打撃内容を見ると、個人のプライベートの問題もあって、いい心理状態でシーズンを過ごせていなかったと思います」

 キャンプ前に謝罪会見を行うなど、昨年は騒動の中でのシーズン。ベテランの域に差し掛かっているとはいえ、それまでとは違った精神状態だった可能性が高いことは容易に想像できる。自己責任ながら、不本意な成績に終わったのも致し方ない部分がある。

源田は「右左関係なく最後まで外せない選手になっている」

 今季は心機一転の再スタート。強化試合で健在ぶりを示しており「一連の強化試合での打席での姿を見ていると、遊撃で外せない選手だと思います。上位につなぐとか、好機で回ってきた時、代える必要がない選手だと感じました」と評価した。

「リードしていて終盤になると守りがより大事になります。攻守に内野の要として、期待できるような姿を見せてくれている。打撃では速い球を右翼に引っ張ったヒットと、外角の真っすぐを逆らわずにきれいに逆方向に打っている。強化試合で左投手からもヒットを打っているし、右左関係なく最後まで外せない選手になっている。そういう姿を見せています」

 22日のソフトバンク戦で左腕の前田悠から中前適時打を放つなどアピールが続く。新井氏は、源田が今回の侍メンバーに選出された際を「『あれっ?』という感じで思ったんです」と振り返る。「西武でも去年は若い選手がスタメンで出ることが増えていました。主力としては厳しいと感じる起用でしたので、心配していたんです」と明かした。

 そんな中で井端監督が選出しただけに「現役時代は同じ遊撃を守っていた井端監督ですから、源田選手の守備力は欠かせないという思いでメンバーに入ったと思うんです」と推測。「今の姿は守りだけではなくて、外せない選手という姿を見せてくれた」と繰り返し力を込めて説明した。

 このまま本番でもキーマンの期待がかかる。「日程的に休養はいらない。大差がつかない限りはプレーボールからゲームセットまで試合に出続けるプレーヤーであり続けると思います」。不可欠な存在であることを強調し「大谷選手のDHと同じように、遊撃は源田選手となると想像させる動きです」と大きな期待を寄せた。

 2度の遊ゴロを軽快にさばくなど、何度も危機を救ってきた絶品の守備力に衰えはない。しぶとい打撃を取り戻した今、2度目の連覇に向けて大きな存在となることは間違いない。

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