パ新人王の栄冠は誰に? 本命は不在、オリ山本や楽天田中が候補か
オリ田嶋は6勝挙げるも、6月24日以降はファーム暮らし
プロ野球のペナントレースはあと5週間で閉幕する。今季の新人王争いも、徐々にその候補が見えてきている。パ・リーグの新人王候補を見ていこう。新人王有資格者は、海外のプロリーグでプレー実績がなく、支配下選手に初めて登録されてから5年以内で、投手は前年までの1軍での登板イニング数が30イニング以内、打者は前年までの1軍での打席数が60打席以内の選手だ。
◯新人王有資格投手の1軍成績(投球回数順。記録は8月29日まで)
田嶋大樹(オ)
12試6勝3敗0S0H 68回2/3 69三振 率4.06
加治屋蓮(ソ)
56試3勝1敗0S22H 53回 40三振 率3.40
今井達也(西)
9試3勝3敗0S0H 49回 42三振 率5.33
山本由伸(オ)
48試4勝1敗1S30H 47回2/3 43三振 率2.27
池田隆英(楽)
15試1勝5敗0S4H 42回2/3 24三振 率5.91
岡本健(ソ)
23試1勝0敗0S0H 38回1/3 21三振 率3.05
玉井大翔(日)
30試1勝2敗0S2H 37回2/3 29三振 率4.06
澤田圭佑(オ)
29試3勝0敗0S5H 29回1/3 28三振 率2.15
渡邉啓太(ロ)
6試0勝1敗0S0H 28回 12三振 率4.82
大竹耕太郎(ソ)
4試1勝0敗0S0H 26回2/3 16三振 率3.04
近藤弘樹(楽)
7試0勝2敗0S0H 26回 12三振 率5.19
松本直晃(西)
23試0勝0敗0S1H 24回 16三振 率6.00
西村天裕(日)
26試2勝2敗1S8H 23回 25三振 率3.52
堀瑞輝(日)
4試2勝1敗0S0H 23回 12三振 率4.30
菅原秀(楽)
13試0勝0敗0S0H 19回2/3 16三振 率5.95
土肥星也(ロ)
4試1勝0敗0S0H 19回1/3 13三振 率4.19
高橋礼(ソ)
6試0勝1敗0S0H 17回2/3 9三振 率3.06
伊藤翔(西)
11試2勝0敗0S0H 14回2/3 6三振 率2.45
種市篤暉(ロ)
3試0勝1敗0S0H 14回 11三振 率7.71
田中正義(ソ)
10試0勝1敗0S0H 13回2/3 15三振 率8.56
齊藤大将(西)
13試1勝2敗0S1H 11回2/3 9三振 率3.86
岩下大輝(ロ)
12試0勝2敗0S4H 10回1/3 6三振 率5.23
小野郁(楽)
7試0勝1敗0S0H 9回 8三振 率4.00
笠谷俊介(ソ)
9試0勝1敗0S0H 7回2/3 4三振 率7.04
田中豊樹(日)
8試0勝0敗0S0H 7回2/3 8三振 率11.74
K-鈴木(オ)
4試0勝0敗0S0H 7回1/3 2三振 率8.59
今野龍太(楽)
3試0勝0敗0S0H 5回 6三振 率1.80
田村伊知郎(西)
4試0勝0敗0S0H 5回 3三振 率3.60
高野圭佑(ロ)
5試1勝0敗0S0H 4回2/3 3三振 率5.79
南川忠亮(西)
4試0勝0敗0S0H 4回2/3 6三振 率15.43
宮台康平(日)
1試0勝0敗0S0H 4回2/3 3三振 率3.86
吉田侑樹(日)
1試0勝1敗0S0H 3回2/3 2三振 率7.36
成田翔(ロ)
4試0勝0敗0S0H 3回1/3 1三振 率5.40
齋藤綱記(オ)
4試0勝0敗0S0H 2回2/3 3三振 率6.75
本田圭佑(西)
1試0勝0敗0S0H 2回1/3 0三振 率23.14
椎野新(ソ)
1試0勝0敗0S0H 2回 1三振 率9.00
中塚駿太(西)
2試0勝0敗0S0H 2回 4三振 率18.00
青山大紀(オ)
2試0勝0敗0S0H 1回2/3 2三振 率0.00
38人の新人王資格を持つ投手が1軍で登板している。もっとも投球回数が多いのはオリックスのドラフト1位・田嶋だが、6月24日の登板を最後に2軍落ち。6勝に止まっており、有力な新人王候補とは言いがたいだろう。
田嶋のチームメートである山本がセットアッパーとして活躍し、48試合に登板して4勝1敗1セーブ30ホールド、防御率2.27。中継ぎ投手の新人王獲得は、最近では2012年のロッテ益田直也の例があるが、この年の益田は2勝2敗1セーブ41ホールド、防御率1.67だった。山本の成績はこれに比べれば、やや物足りない印象だ。同じくソフトバンクの加治屋も数字的に物足りないと言えるだろう。